名牝シーザリオの孫がダノンプレミアム以来7年ぶりの弥生賞無敗V狙う

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2025年03月04日 20:00  netkeiba

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無敗での弥生賞制覇を目指すヴィンセンシオ(24年11月撮影、ユーザー提供:藤田ことねさん)
 名牝シーザリオの孫となるヴィンセンシオ(牡3、美浦・森一誠厩舎)が、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)で無敗戴冠を狙う。

 ヴィンセンシオは父リアルスティール、母シーリア、母の父キングカメハメハの血統。母は2勝止まりだったが、祖母のシーザリオは05年にオークスとアメリカンオークスを制した名牝。母のきょうだいは超優秀で、エピファネイアは13年の菊花賞と14年のジャパンC、リオンディーズは15年の朝日杯FS、サートゥルナーリアは18年のホープフルSと19年の皐月賞を制している。この3頭は種牡馬としても活躍中だ。また、いとこのオーソリティは20年と21年のアルゼンチン共和国杯を連覇するなど、重賞4勝を挙げている。

 ここまで2戦2勝。昨年8月の新潟でデビュー勝ち。その後は休養を挟み、今回と同舞台の葉牡丹賞へ。初体験のハイペースも何のその、中団から渋太く脚を伸ばすと、ゲルチュタール&リトルジャイアンツとの追い比べを制し、無傷の2連勝を決めた。着差は僅かにハナだったが、勝ち時計の1分58秒8はレコード。今回は重賞初挑戦となるが、当時の走りを再現できれば勝ち負けに持ち込めるはずだ。

 弥生賞の無敗戴冠となれば、84年のグレード制導入以降では10頭目、そして18年のダノンプレミアム以来で7年ぶりとなる。過去の9頭のうち、86年のダイシンフブキ、95年のフジキセキ、18年のダノンプレミアムの3頭は2歳GI勝ち馬。そして残りの6頭は弥生賞を制した後、GIを制しているので「弥生賞無敗V=GI馬率100%」といえる。ヴィンセンシオも無敗戴冠を果たし、春の大舞台に飛躍するか。今後を占う上で要注目の一戦となる。

【弥生賞を無敗で制した馬】84年以降、馬名の後のレース名は勝ったGI
・84年シンボリルドルフ…84年牡馬三冠、有馬記念、85年天皇賞(春)、ジャパンC、有馬記念
・86年ダイシンフブキ…85年朝日杯3歳S
・95年フジキセキ…94年朝日杯3歳S
・01年アグネスタキオン…01年皐月賞
・05年ディープインパクト…05年牡馬三冠、06年天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンC、有馬記念
・09年ロジユニヴァース…09年日本ダービー
・15年サトノクラウン…16年香港ヴァーズ、17年宝塚記念
・16年マカヒキ…16年日本ダービー
・18年ダノンプレミアム…17年朝日杯FS

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