
保冷剤は電気代の節約にも、災害時にも、料理時にも活躍してくれるものなので、捨ててしまうのはもったいない! 今回は、捨てずに利用する「保冷剤の使い道」についてご紹介します。
冷蔵庫の電気代節約に役立つ
24時間365日稼働している冷蔵庫は、家電の中でも1、2を争う量の電力を消費するものです。冷蔵庫の電気代を節約するために「冷蔵室はスカスカに、冷凍室はギュウギュウに」という方法があることは、節約に興味がある人の間では周知のことでしょう。冷凍室はギュウギュウに詰めておくことで中身を互いに冷やすことができるため、消費電力を抑えられます。しかし、ギュウギュウに詰めると言っても、冷凍室を食材で完全に埋めることは難しい場合も。そこで活躍するのが保冷剤なのです。
食材の間にできたすき間に保冷剤を入れこんでいくことで、冷凍室の電気代を節約することができます。
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停電時の食材保冷に役立つ
台風や地震、大雪などで発生する停電。停電時、冷凍室に入れておいた食材を全てダメにしてしまうのは避けたいところです。このような場合も、冷凍室に保冷剤を詰めておくことで温度を保つことができます。なお、できる限り冷凍室は閉めたままにしておきましょう。開けてしまうと、室温の影響で冷凍室内の温度が上がってしまいます。
ホームフリージングの急速冷凍に役立つ
家庭で食材をおいしく冷凍するときのコツは2つあり、「空気に触れさせないこと」と「急速冷凍すること」。急速冷凍をするために役立つのが保冷剤なのです。最近の冷凍室にはアルミトレーを置いた急速冷凍エリアがあります。そこに食材を載せるわけですが、食材の上に保冷剤を置くことでより早く冷凍することができるのです。
冷やす必要がある料理に役立つ
ゆで卵を作る際に冷水に入れるときや、夏場に残ったカレーを保存するときなどにも保冷剤が活躍します(夏場のカレーは加熱後、急速に温度を下げないと食中毒の原因にもなります)。水道水で冷やすだけではスピードが足りないとき、保冷剤を当ててさらに温度を下げると効果的です。
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熱中症や発熱のときに役立つ
熱中症の症状があったり、急に発熱したりしたときにも保冷剤が役立ちます。ハンカチなどに包んだ保冷剤を脇の下や足の付け根、首の横など太い血管が通っている場所に当てることで、効果的に体全体を冷やすことができます。(※注意:重篤な症状のときは医師に相談しましょう)今回ご紹介したように、保冷剤はさまざまなシーンで活躍してくれるものです。収納できないほどに所有しておく必要はありませんが、少なくとも冷凍室に入れておける分は常備して、上手に活用しましょう。節約にも料理上手にもなりますよ。
(文:矢野 きくの(節約・家事・100円ショップガイド))