
いくら買い手市場でも、応募者に横柄すぎる態度の面接は、その企業の評判を落とすだろう。神奈川県の40代女性(設備・交通・運輸/年収450万円)は、リーマンショック後の転職の際に受けた面接が最悪だったと振り返る。なんと面接官の第一声が
「たった1人の求人に何百人も応募があった。やれやれ」
というものだった。その後、面接会場でさらにドン引きした女性。一体何があったのだろうか。(文:長田コウ)
「何百社も受けましたが、あんな最悪な会社は他にはなかった」
当時、女性は新たに資格を取得し事務職に応募していた。
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「都内にある、ある文房具を下請けで生産する会社だったと記憶しています。文具が好きで、事務職といえども事業内容に興味を持ち応募」
ここまでは順調だったのだが、指定された時間に会場へ行くと、そこには既に20名ほど応募者と思われる人がいた。しかも、「小さな会議室にぎゅうぎゅう」に押し込まれたという。
そこに面接官と思しき人物が登場し、前述の信じられない発言をしたのだ。さらに会議室を見渡しながら、こう続けた。
「本当にね、たくさんの応募があったんですよ。このご時世すごいですね。ご苦労様。こちらも履歴書を見きれない。周りを見渡してみて、自分はこの人たちに勝てないと思った人は帰ってください」
あまりの杜撰さに女性は驚いてしまった。企業側は書類で厳選せず適当に集めたのだろうか。数多くの応募者から良い人を採用できることはある意味企業のチャンスでもある。「それを会社側が完全放棄」と呆れた女性。
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「自信がある者だけ残れと言う。確かにあの時代は採用する側が有利で上から目線で話していたが、それにしても酷い」
女性と同じよう感じた応募者は他にもいたらしく、会議室は沈黙が続いたそう。呆れているのか、どう行動をおこせばいいのか分からない状況だったと推測している。そんな中、女性は怒りがこみ上げてきたようで、行動を起こした。
「いくら何でも馬鹿にし過ぎでしょう。こんな採用の仕方の会社では働けないし、とにかくこの場を去ろうと。『私は辞退します。申し訳ないですが、先程お預けした履歴書及び職務経歴書を返していただけますか』と口火を切りました」
すると、面接官は「それはこちらで責任を持って処分しますからね」と言ってきた。そんな対応にも怯えることなく
「いえ、個人情報ですし、余計なお手間を取らせますでしょうから持ち帰ります」
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と言い返した女性。それに続き、何人か席を立ったのを見たそうだ。怒りをあらわにして、投稿を結んでいる。
「あの時、何百社も受けましたが、あんな最悪な会社は他にはなかった。今でも強烈に印象に残っている面接です」
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