
生後11ヶ月になる柴犬の男の子、ぱんくんと暮らす飼い主(@pan04pan22)さん。ぱんくんが初めてのワンちゃん、という飼い主さんご夫妻は、試行錯誤をしながら毎日の散歩やしつけを楽しんでいる。
そんななか、散歩中の衝撃的な出来事を捉えた動画と共に、犬の飼い主としての悲痛な訴えをX(旧Twitter)に投稿した。
「ポイ捨て」やめて
「お散歩の道にセブンのホットスナックの袋が落ちてて食べた。全然放してくれない(涙)。マスクもよく食べちゃう…。ポイ捨てしないでね」
実はぱんくんは以前、ポイ捨てされていた「タバコ」の吸い殻を食べてしまい、命を落としそうになったことがあるのだという。その際の入院費は、1日で7万円だったそうだ。
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「5分間に7回も嘔吐して緊急入院し、死んでしまうかもしれない、ということがありました。なので、2度とそういうことが起きないようにお散歩中はずっとぱんを見ているので、今回もすぐに気がつきました」(ぱんくんの飼い主さん)
愛犬に誤食させたい飼い主などいない
動物病院ではこういった場合、「何が起きたのか(何を飲み込んだのか)」を獣医師に正確に伝えるため、状況や症状の撮影が推奨されている。
だが、そういった事情を知らない人物から、心ない声も寄せられたという。
それに対して、「(注目されるために)愛犬に誤食させたい飼い主なんかいないです」と投稿していた、ぱんくんの飼い主さん。
「動画を投稿したのは、少しでもポイ捨てがなくなればいいなという思いからでした。犬を飼うまでは気づかなかったのですが、道端には本当に驚くものがたくさん落ちています。
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タバコの吸い殻、使用済みの生理用品などもあり、とくにマスクは本当に何枚も落ちています。ぱんがそういったものを咥えて吐き出したら、ゴミとして私がそれを持ち帰らなくてはならず、感染のリスクもありますし気持ち悪いです…」(ぱんくんの飼い主さん)
実は「人間」の命にも関わる「ポイ捨て」
ぱんくんの無事を心配する声に対して、「いつもは、ダメ!って言うと聞いてくれる時もあるんですけど、今回はお肉の香りがしたのか全然ダメでした」と、返信していた飼い主さん。
「仕事柄、SDGsについて知る機会があったのですが、ポイ捨てされたマスクなどが川や海に流れると、自然分解されるまでに450年もかかるそうです。それまでにマイクロプラスチックとなり、それを魚たちが食べてしまうと海の生態系や環境に悪影響を及ぼすだけでなく、その魚を知らないうちに人間が食べてしまう…。
今回は動画の後、無事に口から出させることが出来ましたが、軽い気持ちのポイ捨ては、犬や猫たちの命に関わるだけでなく、人間や地球の未来のためにもならないことを多くの方に知ってもらいたいです」(ぱんくんの飼い主さん)
がんばってます!「拾い食い防止トレーニング」
現在、ぱんくんと飼い主さんは、獣医師やわんちゃんを飼っている方から助言された「拾い食い防止トレーニング」に挑戦中だという。
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今回の投稿に対して、同じように「ポイ捨て」に憤る犬の飼い主さんたちから、多くの体験談が寄せられた。
犬の口から…使用済みの「避妊具」
「ウチの犬もタバコのフィルターをガムみたいに噛んでました」
「ビニール、チュールの袋、1円玉、ネズミの駆除剤まで、拾い食いしちゃうのは一瞬ですもんね」
「うちの子もです〜。落ちてたチキンの骨も何度か食っちゃいました!今度ポイ捨てしてるやつを見つけたら、そいつの口にねじ込んでやろうと思っています」
「愛犬がティッシュの塊をバクっとしたので、出して!と犬の口から出したら…避妊具でした(使用済み)。あのままもし飲み込んでたら…ゴムなんて消化できないだろうし、大変なことになってたかも」
ポイ捨てする方が悪いのに
「うちの犬も拾い食いするからおやつでなんとか誤魔化してるけど、この間はビニール紐を飲み込んでしまって大変でした」
「うちの犬は(飼い主に)見せつけるように飲み込みます!たまに間に合って出させますが、最近は間に合いません!」
「しかも取ろうとすると穴が開くほどの力で噛んでくるのでむちゃくちゃ危なくて。結局食べてしまって病院で吐かせて…て感じです」
「拾い食いの時ほど口に入れる速度がほんとに早いし、(飼い主の)死角を狙ってくるからやっかいで。ポイ捨てする方が悪いのに、なんでこっちが気を張って散歩しなきゃいけないんだ!って憤りを感じます」
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)