画像提供:マイナビニュース日産自動車はこのほど、2024年度に実施した気候変動および水資源に対する取り組みとその情報開示により、環境分野の国際的な非営利団体であるCDPから、「気候変動」と「水セキュリティ」の2部門で最高評価である「Aリスト」企業に認定された。
「気候変動」部門では2013年度以降12年連続での「リーダーシップレベル」(「A」または「A-」認定)、また、「水セキュリティ」部門では6年連続の「Aリスト」企業認定となる。
○■「気候変動」と「水セキュリティ」の2部門で「A」に認定
CDPは、企業が開示したデータに対してAからDの8段階のスコアで評価する。中でも各環境領域におけるガバナンス、戦略、リスク・機会の開示、目標設定と推進などへの総合的な取組みについて、特に優れた活動を行っている企業を「A」として認定している。日産は今回、「気候変動」と「水セキュリティ」の2部門で「A」に認定された。
日産は2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを目指している。その実現に向け、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム」(NGP)にて、気候変動および水資源を重要課題として位置づけ、バリューチェーン全体を通じて環境課題の解決に向けた取り組みを推進している。
今回のCDPによる「Aリスト」企業認定は、同社の以下の取り組みが高く評価されたものだ。
●社内にグローバルと各地域別の環境委員会を設置し、潜在的なリスク対策を含めた包括的なマネージメント体制を構築
●取締役会承認の元、中期環境行動計画ニッサン・グリーンプログラム2030を策定・発表
●役員報酬制度に気候変動に関連する指標を導入
●2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現
●世界初の電気自動車(EV)生産ハブとして、EVエコシステムを構築する「EV36Zero」の実働
●CO2排出量算定に関する第三者保証を連結会社全体に適用
●世界各地の生産拠点において、水に関するリスクアセスメントを実施
●水不足のリスクが高い拠点で、排水のリサイクルや雨水の有効利用による水使用量の削減
●排水に関して、法的な基準より厳格な社内管理基準を設定し、水質管理を確実に実施
今回の「Aリスト」企業認定を受け、日産の社長兼CEOである内田誠氏は以下のようにコメントしている。
「日産は『人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける』というコーポレートパーパスのもと、サステナビリティを事業運営の中核に据え、幅広い活動を推進しています。その取り組みが『気候変動』と『水セキュリティ』の2部門で同時にAリスト企業認定という評価に結び付いたことを、大変嬉しく思います。当社は引き続き、よりクリーンで安全、インクルーシブな世界を目指して、真に持続可能な企業となることを目指していきます」(エボル)