
「助けて下さい。きゅうり農家です。
収入は普通ですけど、助けて欲しいんです。
背中に何かが取り憑いている気がするんです」
きゅうり農家さんの投稿がX(旧Twitter)で話題になっています。
投稿したのは、石垣将徳さん(@natumatazu)。写真には、石垣さんの背中に乗った猫ちゃんが写っていますが…それを目にした人たちから、関連投稿を合わせて2千万を超える視聴数、いいね、リポスト、引用を合わせて60万件ほどの反響がありました。
「幸せが取り憑いてますね〜」
「人を骨抜きにする恐ろしいものが憑いてますね」
「取り憑いてるのは猫様ですね。癒し効果もあり羨ましいですがこれでは仕事が遅れてしまいそうですね」
「きうりの妖精だ・・・」
「取り憑かれたい」
「貴方様のかは存じませんが、本日きゅうり2本ほど購入致しました」
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飼い主の石垣さんに“とりついた”猫ちゃんは、キジトラのむーちゃん(雌)。撮影時のことなどを、石垣さんに聞きました。
きゅうり農家のことを知ってもらいたいと思い投稿したら…
――撮影時のことを教えてください。
「私と妻が、苗の生育状態の確認と、今後の対策を話し合っているところ、休んでいると思ったのか、むーが私の背中に乗ってきたので、妻に撮影してもらいました」
――なぜハウスの中にむーちゃんがいたのでしょう?
「前作と今作の間の片付けの際に、あけてしまった穴をふさぐのを忘れてしまい、暖を求めてむーや兄弟(なな、ハチ、きゅう)が入ってくるようになっていました。母猫は避妊済み。兄弟も生後半年過ぎたので、徐々に避妊・去勢していきます」
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――多くの人に喜んでもらったのにも関わらず、今後はむーちゃんたちをハウスの中に入れないという旨の投稿をされましたね。
「はい。寒さも続いていたので、3月中旬にきゅうりの花が咲くまで暖を取るくらいなら良いだろうと思っていました。しかし、不衛生ではないかという指摘にハッとして、すぐに穴をふさぎ、侵入できないようにしました。普段から露地栽培でも普通にサルやイノシシ、ネズミの被害が出ており、動物がいる環境が当たり前すぎたことが、判断を鈍らせていたのは強く反省するところです」
――その後はどうなりましたか?
「今まで通り、兄弟の成長を見守り続けています。反省の旨の投稿をしてからも、反響は大きく、フォロワー数も3倍に増えました。いまだに応援の声もいただきますが、ごくごく一部に脅迫や、猫好きな人々を侮辱する投稿があるため、いったん更新は止めています」
――今後の活動はどのように。
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「落ち着いたら、再び兄弟の成長の様子だけでなく、苦しくも楽しい農家の実情を知ってもらう投稿を続けます。 本当の意味で、消費者と農家がつながれる仕組み作りも考え続けています。お互いに支え合い、ともに成長していける、明るい農業の未来を夢見ています」
減少しているという農業従事者。その頑張りを応援しつつ、猫たちの成長を見守っていきたいですね。
(まいどなニュース特約・東条 青波)