岩手県大船渡市の山林火災で被災した住民らのため、東日本大震災の復興工事で使われた建設会社の宿舎を無料開放する試みが始まった。綾里(りょうり)漁協(大船渡市三陸町)のオンラインショップ店長、阿部正幸さん(42)が手がけるもので、「被災者に必要なものはまず住居。多くの人に利用してほしい」と話す。
宿舎は市街地に近い大船渡市大船渡町にある。阿部さんが旧知の「近藤設備」(岩手県西和賀町)から復興拠点として借りた。
無料開放するのは、プレハブ2階建ての建物の2階部分21室で、広さは6畳ほどでエアコンやベッドが備えられている。共用部には風呂や洗濯機、衣類乾燥機などがあり、食堂では食事や学習の支援なども予定している。
現在は、綾里地区の住民▽未成年者とその保護者――などが入居の条件。自身も綾里地区在住の阿部さんは「避難生活が長引くと、住むところが問題になる。入居の条件は状況によって変えるので、問い合わせしてほしい」と話している。
詳細は綾里漁協オンラインで紹介している。【佐藤岳幸】
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。