SMBC日興証券の相場操縦事件をめぐり、金融商品取引法違反の罪に問われた元幹部らの裁判で、検察側は元副社長に懲役2年6か月、元部長に懲役4年を求刑しました。
SMBC日興証券の元副社長・佐藤俊弘被告（62）や元部長・山田誠被告（47）ら5人は、市場の時間外に大株主から株を買い取り投資家に転売する取引で特定の銘柄の株価が大幅に下落することを避けるために大量の買い注文を入れたとして、金融商品取引法違反の罪に問われています。
これまでの裁判で、5人はいずれも無罪を主張しています。
きょうの裁判で、検察側は佐藤被告に対し、「部下の山田被告から買い付けの判断を仰がれた際に積極的に可とする判断を下した」と指摘。「共犯者の中で最高位の立場だったことを考慮すると、責任は重大」として、懲役2年6か月を求刑しました。
また、山田被告に対しては「自ら率先して部下らに買い付けを指示した」と指摘。その上で、「一連の犯行の中心人物である」として、懲役4年を求刑しました。
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次回は、今月24日に弁護側の意見陳述が行われる予定です。
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