先発出場を飾った久保建英(左)[写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・ファーストレグが6日に行われ、レアル・ソシエダ(スペイン)とマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が対戦した。
リーグフェーズで4勝1分3敗を記録し、勝ち点「13」の13位でプレーオフに進んだレアル・ソシエダ。ミッティランとの大一番を2戦合計スコア7−3で制した同クラブは、新フォーマットとなったELでラウンド16進出を決めた。対するはリーグフェーズを5勝3分の3位で通過したマンチェスター・ユナイテッド。“ラ・レアル”に所属するMF久保建英は先発に名を連ねており、右のアタッカーに配置された。
試合は立ち上がりから拮抗した展開に。ノックアウトフェーズということもあり、両者大きな決定機を作れないまま時間が経過する。レアル・ソシエダは右サイドの久保にボールを集めて打開を狙うが、マンチェスター・ユナイテッドもマッチアップするヌサイル・マズラウィを中心に複数人で対応。日本代表MFに目立った仕事をさせない。
そんななか、37分にマンチェスター・ユナイテッドがチャンスを生み出す。左サイドから送ったクロスは一度クリアされたものの、セカンドボールを回収して二次攻撃に移行。ボックス内の右からディオゴ・ダロトが折り返しを入れ、ブルーノ・フェルナンデスが合わせるが、レアル・ソシエダの守備陣が体を張ってブロックする。こぼれ球を拾って今度はジョシュア・ザークツィーがゴールを狙うが、再度シュートはブロックされてしまった。
後半開始直後の51分にもマンチェスター・ユナイテッドがビッグチャンスを作る。相手のクリアボールをB・フェルナンデスがペナルティエリア手前で回収。パスを受けたザークツィーが華麗にヒールで後方に流し、パトリック・ドルグが左足でグラウンダーのラストパスを送る。しかし、大外で合わせたアレハンドロ・ガルナチョのシュートは枠を外れた。
すると、57分にアウェイチームが均衡を破る。テンポ良くパスを繋いで左から右に展開し、ダロトがライン際のガルナチョにボールを出す。得意のドリブルでボックス内に切り込み、3枚のマーカーを引きつけながらペナルティエリア手前にラストパス。走り込んできたザークツィーがワンタッチで右足を振ると、グラウンダーのシュートでネットを揺らして先制弾を挙げた。
先行を許したレアル・ソシエダだったが、久保の左足が同点弾のきっかけとなる。67分に久保が入れたコーナーキックをナイフ・アゲルドがヘディング。ボールはB・フェルナンデスの手に当たり、オンフィールドレビューによってレアル・ソシエダにPKが与えられる。ミケル・オヤルサバルが確実にキックを沈め、スコアは振り出しに戻された。
その後、久保は81分にシェラルド・ベッカーと交代。結局、そのまま試合は1−1で終了した。セカンドレグは13日に開催される。
【スコア】
レアル・ソシエダ 1−1 マンチェスター・ユナイテッド
【得点者】
0−1 57分 ジョシュア・ザークツィー(マンチェスター・ユナイテッド)
1−1 70分 ミケル・オヤルサバル(PK/レアル・ソシエダ)