フル出場を果たした毎熊晟矢(左)[写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・ファーストレグが6日に行われ、AZ(オランダ)とトッテナム(イングランド)が対戦した。
リーグフェーズで3勝2分3敗を記録し、勝ち点「11」の19位でプレーオフに進んだAZ。ガラタサライとの大一番を2戦合計スコア6−3で制した同クラブは、新フォーマットとなったELでラウンド16進出を決めた。対するはリーグフェーズを5勝2分1敗の4位で通過したトッテナム。AZに所属するDF毎熊晟矢は先発に名を連ねており、右サイドバックに配置された。
試合は立ち上がりからAZにアクシデントが発生する。ルーカス・ベリヴァルと接触したマイケル・ラードが右足を負傷。治療を経て一度はピッチに戻ったものの、9分にデンソ・カシウスとの負傷交代を余儀なくされてしまった。
そんななか、18分にAZがスコアを動かす。右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたペール・コープマイネルスが右足でインスイングのクロスを供給。大外で待ち受けるトロイ・パロットがダイレクトで合わせると、ベリヴァルがクリアを試みる。しかし、左足で蹴ったボールはミートできずに後方へと流れ、ホームチームがオウンゴールで先制に成功した。
31分にはAZが決定機を創出。自陣右サイドでのボール奪取からカウンターに転じ、コープマイネルスとのワンツーからカシウスがドリブルを開始する。スピードに乗りながらピッチ中央を持ち運ぶと、複数の相手選手を引きつけながらスルーパス。反応したパロットがDFラインの背後に抜け出すが、GKグリエルモ・ヴィカーリオが1対1を制してピンチを防いだ。
53分には毎熊がチャンスを生み出す。右サイドのハーフスペースをドリブルで運びながらボックス内にアーリークロス。ジーコ・ブールメスターがワンタッチでパロットに繋ぎ、左脇のアーネスト・ポクにラストパスを送る。だが、ダイレクトで狙ったシュートはGKヴィカーリオに弾かれてしまった。
結局、そのまま試合は1−0で終了。AZが価値ある先勝を掴み取った。なお、存在感を放ち続けた毎熊はフル出場。セカンドレグは13日に開催される。
【スコア】
AZ 1−0 トッテナム
【得点者】
1−0 18分 オウンゴール(AZ)