成年にあたり、初めての記者会見に臨まれた悠仁さま。宮内記者会との30分ほどのやり取りでは、緊張されたご様子ながらも、成年皇族としての決意やご家族との思い出を語られた。
「会見に先立ち記者から“緊張していますか”と問われた悠仁さまは、『はい、緊張しております』と率直にほほ笑まれていましたが、これまで公の場で見せられる機会が少なかった、お人柄が垣間見えて印象に残りました。
その後続けて岩手県大船渡市の山林火災に被害を受けた人々に心を寄せられていることを述べられていましたが、会見中は一貫してメモを持たず自身の考えを語られ、内容や語り口をしっかりとご準備されてきたのでしょう。まだ18歳の高校三年生とはいえ、精一杯の力を入れて臨まれていたことと見受けしました」(皇室担当記者)
4月から大学生活が始まるとはいえ、悠仁さまは皇嗣である秋篠宮さまに次ぐ皇位継承順第2位。現在の皇室典範では、次世代の皇室を支える存在であることは言うまでもない。だが昨今国会でも対応策をめぐって議論が進んでいるように、皇族数の減少は皇室が直面する喫緊の課題だ。
海外メディアからは、こうした現状を揶揄するかのような報道もあったという。記者会見では結婚についてのお考えと理想とする時期やお相手像についても質問が及び、悠仁さまは『結婚についてですが、理想の時期や相手についてまだ深く考えたことはありません』と述べていたのだが……。
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「その発言を受け、フランスのAFP通信が『10代の日本の皇位継承者 結婚は考えていないと語る』という見出しの記事を配信したのです。記事では、悠仁さまが会見で語られたことを伝える内容ながら、皇位継承資格があるのが男性のみで、女性皇族が結婚すると皇室を離れるということ、愛子さまが性別を理由にして皇位を継承できない現在の制度についても触れられています。
また、90%が女性天皇を容認したという昨年の共同通信による世論調査の結果や、保守系議員による抵抗によって、皇位継承の在り方について大きな変化が起こる可能性が低いとも伝えています。皇族数が減少し、次世代の皇位継承資格者が悠仁さまのみになっているという現状を、AFP通信の記事では“皇室最後の希望”と表現していますが、まさに“皇室が直面する危機”として海外メディアには映っているのでしょう」(前出・皇室担当記者)
欧州の王室事情に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、日本の皇位継承の在り方に対して欧米の人々が抱く“疑問”がこうした報道の背景にあると指摘する。
「ほとんどの欧州の王室では、王位継承は長子優先となっており、女性だから即位できないというケースはなくなっています。欧州各国の人々には男女平等という価値観が広く浸透しているために、女性だから即位できないことが理解されにくいという背景があるのだと思います。
現状、ベルギーやオランダ、スウェーデンなどでは、次世代は女王が即位する時代になります。こうしたことから、皇位継承が男系男子に限られるという日本の皇位継承の在り方に、欧米の人々は疑問を抱いてしまうのでしょう」
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成年皇族として期待が集まる悠仁さま。そのご双肩に、皇室の未来がかかっている――。
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