手紙を配達するポストノルドのスタッフ=2020年9月、コペンハーゲン(EPA時事) 【ロンドン時事】デンマークで郵便事業を行うポストノルドは6日、取扱量が激減していることを受け、2025年末で手紙の配達を廃止すると発表した。国内に1500ある郵便ポストも、6月から順次撤去する。これにより、政府機関時代から続いてきた手紙サービスは、400年の歴史に幕を下ろす。英メディアが伝えた。
ポストノルドによると、社会のデジタル化の進展に伴い、同社が扱う手紙の量は2000年の14億5000万通から、24年には1億1000万通まで9割以上減少した。同社は今後、インターネット通販で需要が高まっている荷物配送サービスに注力する。