画像素材サイト「PIXTA」を運営するピクスタ(東京都渋谷区)は、2014年と2024年の売れ筋写真を比較&分析した「家庭・ビジネスにおけるジェンダーギャップの変化」を発表した。
それによると、男女がともに家事をするイメージ写真の数は4倍に増加したが、「男性のみが家事をするイメージ」は依然として売れ筋上位には入っていないことが分かった。ビジネスについては女性管理職のイメージ画像数が3倍に増加しているが、男性の管理職イメージのほうが女性の2.2倍多く、依然として「管理職=男性」の意識が強い傾向にあった。
●女性の家事イメージは43%減少するも、男性の家事は「協力」の域
また、家事イメージで販売数上位100点のうち、男女どちらが被写体となっているかも調査。女性のみが写る画像は2014年が70点だったのに対し、2024年は40点と42.9%減少していた。男女ともに家事をしているイメージ画像は、販売数上位100点のうち2014年は3点だったが、2024年は12点と4倍に増加していた。
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「夫婦共働きも増え『家事は女性のみの仕事ではない』という認識が広まったことで、女性主体の家事イメージは10年前と比べると避けられる傾向にある」(同社)という。
手元のみ、足元のみのボディーパーツカットで男女の判別がつきづらいものや、掃除用具やキッチンなど人物が写っていない「どちらでもない画像」は、2014年は23点だったのに対し、2024年は48点と約2倍に増加していた。
一方で、男性のみが家事をしているイメージ画像は2014年、2024年のいずれも販売数上位100点の中には含まれていない。
●女性管理職イメージは3倍に増加、男女の関係性もフラットに
ビジネスについては、管理職イメージで販売数上位100点のうち、男女どちらが被写体となっているかを調査した。
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その結果、女性のみが写る画像は2014年が7点だったのに対し、2024年は21点と3倍に増加。男性のみが写る画像は2014年が57点で、2024年は52点と微減にとどまった。
「女性の管理職イメージは大幅に向上しているが、トップ100位のランキング数が男性の約半分であることから、まだまだ管理職イメージは男性のほうが強いことが分かる」(同社)
一方で女性の管理職イメージを比較すると、2014年は「悩む・落ち込む」といったネガティブイメージが上位にあったが、2024年は表情が明るく、柔らかさや凛としたたたずまいが表現されたものが好まれる傾向にあった。
「10年前と比べて女性の社会進出がより進み、ビジネスシーンで女性がイキイキと活躍する印象へと変化したことが分かる。2024年のほうが若手からミドル層まで幅広い女性の管理職イメージへと広がっている」(同社)
男女混合の管理職イメージを比較すると、2014年は立ち位置や座り位置、被写体の年齢差によるバイアスの影響で、男性が上位職に見える構図が多かった。
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一方、2024年は構図を見ても男女で役職の上下を感じさせるものが少なく、関係性がフラットに見える画像が多い特徴が挙げられる。2024年は女性がリーダーシップを発揮していると見えるものも散見され、「10年前と比較すると、女性の管理職イメージの向上・浸透がうかがえる」(同社)
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