主審に詰め寄って抗議したフォンセカ監督 [写真]=Getty Images リヨンを率いるパウロ・フォンセカ監督が、自身に対する約9カ月のベンチ入り禁止処分に不満を示した。6日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が同監督のコメントを伝えている。
処分の発端は今月2日に行われたリーグ・アン第24節のスタッド・ブレスト戦。リヨンは2−1で勝利を収めたものの、試合終了間際にPKの判定をめぐってフォンセカ監督が激しく抗議した。PKの有無に関するオンフィールド・レビューを行ったブノワ・ミロー主審がフォンセカ監督にレッドカードを提示すると、同監督は主審に詰め寄り激昂する。周囲の関係者に抑えられながらピッチを後にしていた。
その後、ミロー主審はフランス紙『レキップ』のインタビューで「彼は威圧的な態度で私に飛びかかってきたので、私は彼を一発退場にすることにした。事態は制御不能に陥り続けていた。彼はさらに激しい態度を見せ、殴ろうとした。実際は頭突きだった。私は最終決定を発表する時間さえなかったが、結局PKを与えないことにした。正確に言えば、鼻が軽く接触をした」と説明。フランスプロサッカーリーグ(LFP)はフォンセカ監督を11月30日までベンチ入り禁止とするほか、9月15日までは公式戦の前後にロッカールームに入ることも禁止する処分を下したことを明らかにした。
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・ファーストレグの前にインタビューへと応じたフォンセカ監督は、「今夜の試合(FCSB戦/○3−1)に集中したいが、昨日下された決定は非常に不当だと感じている」とコメント。「明確にしておきたいが、私は決して審判に触れておらず、攻撃的な意図も一切なかった」とミロー主審の発言に反論している。
また、「私にとって最も重要なのは、クラブとこの素晴らしいチームからのサポートだ。今夜の重要な試合に向けて冷静さを保たなければならない」と主張。続けて、「この長い出場停止にもかかわらず、私は引き続き仕事に取り組む準備ができている。チーム全員で解決策を見つけ、これからの試合に向けて最善の準備を進める必要がある」と語った。