米国送電２５％値上げ＝関税に報復、加オンタリオ州

　【ニューヨーク時事】カナダ東部オンタリオ州のフォード首相は６日、米ニューヨーク州などに送っている電気について、週明け１０日から２５％の輸出税を課すと明らかにした。トランプ米政権の関税に対抗するためで、実質的な値上げとなる。対象地域では電気料金が上昇し、インフレ再燃につながる恐れがある。

　米ＣＮＮテレビに出演したフォード氏は、ニューヨーク、ミシガン、ミネソタ計３州の約１５０万の家庭や事業者に送っている電気が対象になると説明した。同氏は「米国人も米国も大好きだ」と強調した上で、トランプ氏が経済を「めちゃくちゃにしている」と語った。