避難合言葉、関東圏は「おかしも」派 - 西日本では?

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2025年03月09日 10:30  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ホーチキは、避難合言葉に関する意識調査「全国おはしも調査」の結果を3月4日に発表。同調査は、2025年1月31日〜2月3日の期間で全国15歳〜69歳の男女940名を対象にインターネットで実施した。


避難の合言葉についてたずねると、最も回答が多かったのは「おはしも」で27.4%となった。次いで「おはし」(26.8%)、「おかしも」(22.0%)という結果に。



地域別でみると、関東圏では「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」派が強く、埼玉県・千葉県(65%)、茨城県(60%)、栃木県(55%)、東京都(50%)となっている。



一方、西日本では「おはしも(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)」派が目立ち、特に山口県は90%という全国最高の支持率を示したほか、高知県、兵庫県、島根県でも50%が「おはしも」と回答するなど、地域によって特徴的な傾向が浮き彫りになった。



また、その他にもご当地避難合言葉が見つかった。東北地方では「津波が来たら、いち早く各自てんでんばらばらに高台に逃げろ」を意味する「津波てんでんこ」や「おはしもち」(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・近づかない)などの回答が。

京都では、「はしもて」(走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先)など、その土地それぞれの文化や方言を生かしたご当地避難合言葉が生まれているよう。


非常時のために子どもたちや自分の家族に避難合言葉を覚えていてほしいかを聞くと、「覚えていてほしい」という回答が79.0%を占め、避難合言葉の次世代継承への期待が高いことがわかった。「防災に有効」との評価も81.4%に達し、58.9%が「非常時に思い返す」と答えるなど、現代における防災の知恵としての価値が改めてわかる結果に。


非常時のために避難合言葉を覚えておくことが有効かどうかについて、そう思う・おそらくそう思うと回答した人は合わせて81.4%という結果になった。


また、避難合言葉が役立った経験を聞いたところ、「東日本大震災の際、津波てんでんこの合言葉でそれぞれが高い所に逃げた」「大人になり教師として実際に地震を経験したとき、生徒と避難合言葉を確認することで全員落ち着いて避難できた」など、実際の非常時での活用例も寄せられた。(安井柳香)

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