“築55年の古民家”を素人が独学でリノベーションする1500時間をまとめたタイムラプス動画がYouTubeに投稿され、「まさにクレイジー」と注目を集めています。
動画の投稿者は、自宅を修復・リノベーションする様子を紹介する海外のYouTubeチャンネル「L'autodidacte」のガエルさん。ガエルさんはプロの建築家ではなく、あくまでも素人。独学で建築を学び、自宅の古民家をリノベーションしていく様子を発信しています。
●何の変哲もない“築55年”の部屋
最初に姿を現したのは、かつてガエルさんが使っていた、ごく普通の寝室。比較的きれいな状態を保っているようにも見えますが、ところどころ老朽化が進んでいるようです。
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●「素人・ザ・ワイルド!」
その壁や天井をとにかくハンマーでバンバンぶち壊していく、超ワイルドなガエルさん。この思いっきりの良さこそが、ある意味「素人DIY」ならではの醍醐味(だいごみ)なのかもしれません。
とにかくガエルさんは一通りの壁や天井を瓦礫(がれき)の山に変えると、天井や外壁に断熱材を敷き詰め、電装系の配線や天井板を取り付けるためのアルミフレーム・天板の取り付け作業などを進めていきます。
続いて、内壁部分にもアルミフレームを設置。コルクボードで部屋と部屋とを仕切る「壁」を完成させます。
●部屋の中央に配置されるベッドフレームを作成
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次に、外壁部分の断熱材を接着剤で貼り付け、その外側にもアルミフレームを設置。電装系を配線し、合板を張り付けて電動のこぎりで窓枠部分をカットしたら外壁が完成しました。
室内中央のベッドが配置される予定の場所にはアルミフレームで補強を入れて、ウレタンフォームを詰めます。ヒートカッターで削って岩のような模様を入れ、部屋のアクセントにしていきます。装飾部分にパテを盛り、ぬれたスポンジで模様を描き塗装していますが、この部分は後にグレー色に塗り替えられていました。
合板で壁を作り終えると、壁の接合部や釘にパテを塗ってからヤスリで削って壁の表面を滑らかに。下地塗装を行ってから再度壁全体にスプレー塗装を行っていきます。そして今度は床部分にも断熱材を敷き詰めてダクトテープで貼り、その上にフローリング材を敷き詰めれば、部屋の大枠は完成。
さらにロッカーや照明を設置し、部屋の配色バランスを見ながら、壁を緑や黒に塗っていきます。最後に部屋の中央に置く巨大なベッドフレームを作成して配置しました。
●1500時間を費やしてついに完成
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リノベ作業から室内が完成するまでの作業時間は、なんと1500時間。大胆な作業の裏では、きっとトライアンドエラーを繰り返して完成に近づけていったことが動画からも推察できますね。なおガエルさんは各工程の細かい作業の様子も投稿しています。
●「1つのビデオで、総てを見ることができるのは素晴らしいことです!」といった称賛の声
この動画のコメント欄では、「費やされた時間と仕事、あなた(ガエルさん)の要求レベルの高さについてよく理解しました」「すべてがうまくいく他の『完璧な』リノベーション動画と比べ、あなたの間違いやあなたの考えは本当に見ていて役に立ちます」「あなたの勇気、決断力、創造力にブラボー!」「私は現在家を改装中で、あなたのビデオから素晴らしいインスピレーションを得ていますが、最悪な部分はあなたの失敗のおかげで、それらがうまくいってしまうことです」など、熱いメッセージが多数寄せられていました。
「L'autodidacte」のガエルさんは、他にもさまざまな自宅のリノベーション動画を投稿しています。またInstagramやTikTokなどの運営も行っています。
画像はYouTubeチャンネル「L'autodidacte」より引用
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