線維筋痛症と診断され、日常的に杖を使用している女性の“すてきなこだわり”がTikTokで話題です。動画は記事執筆時点で13万回以上再生され、たくさんの反響が寄せられています。
●手作りの“杖デコ”が話題
投稿者は、杖でランウェイを歩くことが夢だというheleneさん。「杖生活のために好きなことを諦めたくない」「希望を届けたい」という思いから、かわいらしくデコレーションした杖や車椅子ですごす日常の様子を発信しています。
話題になっているのは、気分に合わせて装飾を変えられる“杖デコ”を紹介する動画です。ディズニーランドなどのテーマパークでは、heleneさんは大きめのハートやティアラのパーツをたっぷり盛ったゴージャスな杖ですごしているのですが、「普段使いにはちょっと派手」とも感じているそうです。
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しかし、実はこのデコレーションは簡単に付け外しが可能! 各パーツにマグネットを仕込むことで、TPOやその日の気分に合わせてパーツを変えることができるのです。手作りデコならではのナイスアイデアですね。
●お出かけや普段使いにぴったりなバリエーション
普段はシンプルなリボンを2つ付けた状態で使っているそうで、動画内では偏光パールのボタン風パーツを使って新しいデコパーツを作る様子も公開しています。ピンク色の杖にマッチしてかわいい……!
このほかにも、シュシュを巻いたりストラップを付けたりとアレンジは自由自在。「私だけの魔法の杖」と愛用の杖を紹介したこの投稿に、コメント欄では「天才すぎる……本当に魔法が使えそう……」「魔法少女みたいでカワイイ」「えー! 素敵すぎるー!」「センス好き!」といった称賛の声が多数寄せられています。
また、杖が身近な人からは「松葉杖生活で外出が億劫だけどこんなに可愛い杖だったら毎日お出かけしたくなっちゃいそう」「おしゃれ好きだったのに杖が必要になって、なんとなくオシャレから遠ざかってしまった叔母にも、こんなふうに素敵にアレンジして杖あげたい」といった共感のコメントも寄せられました。
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●SNSやイベントを通じて情報を発信
体の広範な部位に疼痛が起こる原因不明の慢性疾患 「線維筋痛症」と診断されたheleneさん。杖生活になることを病院で伝えられたときは、杖が嫌で泣いてしまったといいます。
しかし、「だったらかわいくしてしまえ!」と“杖デコ”や“車椅子デコ”を始め、「たくさんの人に希望を与えたい」という思いからSNSでの発信を開始。完全に歩けないわけではなく、その時々の状況に応じて自分の体と相談しつつ「歩行を補助する道具」として杖や車椅子を使っているそうです。
歩行補助具なしで動くこともできるため、さまざまな工夫をしながら動画を撮ったりライブ配信をしたりと活動しており、5月3日には大阪府大阪市の「ハービスホール」で行われるユニバーサルデザインイベント「ユニバーサルカワイイ」に参加予定とのこと。これは介護や障害、LGBTQのイメージを変えることが目的のイベントで、heleneさんは「helene'sアイテムSHOP」として出店します。
heleneさんはねとらぼの取材に、「歩行補助具を使う人は人それぞれ症状が違うと思います。私は私ができることをして、たくさんの人に希望を届けるのが夢です」「私が頑張ることによって、誰かの希望になりますように」と前向きなコメントを寄せました。
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動画提供:helene(@helene_1218)さん
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