画像提供:マイナビニューストキハナは3月6日、結婚式についての調査結果を発表した。調査は2025年2月17日〜2月21日、結婚式を挙げた20代〜30代の女性330名を対象にインターネットで行われた。
○結婚式における"役割のジェンダーバイアス"の認識
結婚式を挙げた女性の59.7%が自身の結婚式で、性別による役割の偏りを感じたと回答した。特に、20代女性ではその割合が66.1%に上昇し、若い世代ほど結婚式におけるジェンダーバイアスを強く意識していることがわかる。
地域別にみると、九州では「偏りを感じなかった」と回答した人が過半数を占めた。関東・関西では「偏りを感じた」が過半数を超え、都市部ほどジェンダーバイアスへの意識が高い傾向にあった。
性別による役割の偏りを感じた具体的なポイントを尋ねたところ、ブーケトス:未婚女性のみを対象とすることが多い(56.3%)、バージンロード:新婦が父親と歩くことが一般的(37.1%)、新婦の手紙:新郎が読むケースは少ない(31.5%)、新郎のスピーチ:新婦には求められない場合が多い(30.5%)となった。
伝統的な役割分担は依然として根強く残るものの、不公平さに違和感を感じる人が増えており、「選択肢として自由に選べるべき」との認識が広がりつつあることがわかった。
○ジェンダー平等の実現に向けたカップルの選択肢拡大
結婚式を挙げた女性の45.1%が、自身の結婚式において性別に関する偏見(ジェンダーバイアス)を避けることを意識したと回答した。
特に20代女性ではその割合が56.9%に上昇し、より若い世代ほど性別に関する偏見を意識的に避けようとしていることが明らかになった。
地域別にみると、自身の結婚式でジェンダーバイアスを意識した人の割合が関東では過半数を占めるなど、都市部と地方で意識に差があることがわかった。ジェンダーに対する考え方や価値観は地域ごとでも異なり、結婚式においてもその影響が色濃く表れている可能性がある。
ジェンダーバイアスを避けるために実施した変更点を調査したところ、「ブーケトス」は、性別を問わない参加型イベントへ変更、「バージンロード」は両親と歩く、またはふたり一緒に入場する、「ファーストバイト」は実施しない、または別の形式に変更、「新郎のスピーチ」は実施しない、または新婦も行うように変更したとのこと。「ジェンダーバイアスを避けるための演出の変更」に積極的に取り組むカップルが増えており、伝統にとらわれず自由な選択をする傾向が強まっていることがわかった。(Yumi's life)