【25年の新種牡馬たち】「エアグルーヴ3×3」や「ディープ×ブラックタイドの全兄弟3×2」 キセキ産駒には強烈なクロス持つ馬も

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2025年03月10日 11:30  netkeiba

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キセキ(c)netkeiba
 4月末からホッカイドウ競馬で、6月には中央競馬でも新馬戦がスタートする。昨年はサートゥルナーリア産駒が27勝、ナダル産駒がダートで次々に白星を挙げて話題を集めた。新種牡馬の活躍は2歳戦線での見どころのひとつだが、今年デビューを迎える注目の産駒といえば。シンプルで覚えやすい馬名とタフな走りで人気を集めたキセキは、初年度から50頭がスタンバイしている。

 キセキは父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレ、母の父ディープインパクトの血統。全妹のビッグリボンは23年のマーメイドS覇者で、伯母のダイワエルシエーロは04年にオークスを制した。16年12月にデビュー勝ち。翌年夏に500万下、1000万下を連勝し、神戸新聞杯2着をステップに菊花賞へ参戦。激しい雨で極悪馬場となり、各馬が対応に苦慮する中、2馬身差の完勝で初タイトルを手にした。その後、白星こそなかったものの、GIで2着4回とトップレベルの活躍。3歳時までは差す競馬で結果を残したが、古馬になってからは気っ風がいい逃げでファンを沸かせた。通算成績は33戦4勝。

 引退後はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。逃げ差し自在な脚質を武器にさまざまなステージで活躍したこと、7歳で33戦をこなしたタフさなどが評価され、初年度から繁殖牝馬を集めた。23年産駒の中から、血統的に注目の2頭を紹介したい。「ルミナスグルーヴの2023」はエアグルーヴ3×3とサンデーサイレンス4×3の強烈なクロスが目をひく。「クリスタルメモリー」は父母父ディープインパクトと母父ブラックタイドの全兄弟クロス3×2。ともに体質面での不安はあるものの、爆発力を秘めていることは間違いない。競馬界に“軌跡”を残すような活躍を期待したい。

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