
日本証券業協会(以下、JSDA)は、2024年に新NISAで金融商品を購入した人を対象に「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査」を行い、その結果(速報版)を発表しました。この記事では、調査結果の一部を紹介します。
つみたて投資枠の平均投資額は47万3000円!
2024年に新NISAで金融商品を購入した人のうち、つみたて投資枠の利用者は78.9%で、平均投資額(購入金額)は47万3000円でした。毎月定額で積み立てている場合、月に4万円程度を投資している計算になります。また、成長投資枠の利用者は71.1%で、平均購入金額は103万3000円でした。

購入銘柄のタイプを尋ねた質問では、つみたて投資枠を利用した人で最も多かったのが「投資信託(インデックス型)全世界株式(日本を含む)に投資している」で36.8%でした。
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新NISAで金融商品を購入した人の年収は「300万円未満」が最多
2024年に新NISAで金融商品を購入した人の年代や年収についても見てみましょう。年代は男女とも「40代」が最も高く、次いで「30代」「20代」という結果となりました。
また、年収については「年収300万円未満」が39.7%(新NISA利用者7610人のうち、3018人)と最も高く、次いで「300万円〜500万円未満」が27.7%でした。
これらの結果から、JSDAは「高年収帯に限らず、幅広い年収帯で新NISAが利用されている」と分析しています。
さらに、2024年に新NISAで金融商品を購入した人のうち、2024年にNISA口座を開設した人は17.3%で、NISA開始当初(2014年)の15.0%を上回る水準となり、新NISAの利用者数が順調に増加していることが分かります。
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■調査概要
調査内容:新NISA開始1年後の利用動向に関する調査
調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人(男性:4528人、女性:3082人)
調査方法:インターネット調査
調査時期:2025年1月9日〜14日
出典:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」の公表について
(文:All About 編集部)