
大学受験生「パイナップルの人」さん(@M240_L66)がタブレットで描いた絵が注目を集めています。予備校から貸与されたiPadを使い、標準装備されたアプリ「メモ」機能だけで描いた水彩画風の風景画。自身のXに「1年間お世話になった駿台のiPadのメモでお絵描き 個人的最高傑作」と投稿すると拡散し、SNSユーザーからは「すてきな絵だなあ」「見とれる」「メモってすごい」「弘法筆を選ばず」などの反応が相次ぐなど、大きな話題になっています。
描いた景色は…受験勉強の息抜きに訪れた場所
作者の「パイナップルの人」さんに話を聞きました。
──駿台のiPadとは。
「僕は浪人していて、1年間駿台予備学校に通っていました。駿台からの連絡を受け取ったり、電子テキストを見るために使用したりしました。最もよく使ったのはまさにメモ機能で、紙のノートと同じように、計算や勉強したことのまとめなどをAppleペンシルで書き込んで使っていました」
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──絵を描こうと思ったきっかけは。
「合格発表まで時間があったので、他のことで気を紛らわしたくて気分転換で描きました。以前からこの絵の下書きは描いていたので、iPadを返却する前に、完成させたいと思ったのもあります」
──描いた景色は思い出の場所?
「去年の秋に、友達と息抜きで行った熱海の景色です。すてきな景色だったので写真を撮っていて、あとから描こうと思いました」
──メモ機能でここまで描けるとは驚きました。
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「これまでに絵の勉強をしたことはないですが、小さい頃からよくコピー用紙などに絵は描いていました。メモ帳のペンは、濃さを変えることができて、薄くすると下の色が透けるという仕様だったので、それを上手く利用して色を作っていました。また、拡大やレイヤーなどの機能はなかったですが、作業をひとつ巻き戻す機能はあり、それがとても重宝しました。絵が重かったのか、たびたびメモ帳が強制終了し、そのたびにデータが飛んでいないかヒヤヒヤしました」
「パイナップルの人」さんは、東京大学理科一類を受験し、見事合格。受験勉強をともに乗り越えたiPadは駿台に返却したそうです。
「1年間毎日使っていたので、かなり愛着が湧きました。この1年でその便利さを実感したので、大学生になるにあたって、iPadを買おうと思いました」(パイナップルの人さん)
投稿は7千を超えるいいねがつき、現在も拡散中。SNSユーザーからは「めちゃうまい!」「すてきな絵だなあ」「見とれる」「メモってすごい」「弘法筆を選ばず」「ジブリ作品に出てきそう」「こんな場所に住みたい」などの反応が寄せられています。
(まいどなニュース・金井 かおる)
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