山陽新幹線の全線開業50周年を記念して博多駅で行われた出発式=10日、福岡市 JR西日本の山陽新幹線(新大阪―博多間)が全線開業して50周年を迎えた10日、JR博多駅(福岡市)など沿線5駅では節目を記念する出発式が行われた。博多駅で同日朝、東京行きの「のぞみ」を送り出した吉井彰浩駅長は「これからもよろしくという気持ち」と語った。
山陽新幹線は新大阪―岡山間の先行開業を経て1975年3月10日に全線開業。在来線で7時間以上かかっていた新大阪―博多間は現在2時間21分まで短縮、利用者は延べ約30億人に達する。
目下の課題は人手不足。JR西は2030年代に、運転手が同乗する「半自動運転」を山陽新幹線に導入する方針だ。JR西の折中啓也常務執行役員は出発式で「より少ない社員でのサービス提供を目指し、進化を続けていきたい」と話した。