「ミドル以下でもWeb注文が主体に?」――PCパーツの主役を巡る電気街の不安

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2025年03月10日 19:41  ITmedia PC USER

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TSUKUMO eX.に貼られた購入制限のポスター

 既報の通り、先週は「Radeon RX 9070 XT/9070」と「GeForce RTX 5070」を搭載したグラフィックスカードの販売が解禁された。


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 一部のショップでは店頭販売を実施しており、2月下旬に登場した「GeForce RTX 5070 Ti」と比べれば買いやすい状況に近づいたと言える。ただし街全体で見ると、週末を待たずにほとんどの在庫が姿を消していた。


●入手困難なGeForce RTX 5080搭載カードもBTOなら選べる


 一方で、BTOマシンの売り場をのぞくと、GeForce RTX 5070以上や、Radeon RX 9070シリーズなどを搭載したモデルが「在庫あり」で複数ストックされている。TSUKUMO eX.は「RTX 5090はまだなかなか入荷しませんが、RTX 5080あたりからは選べるようになっています」と話していた。BTOマシンを扱う他店でも似た感触だ。


 電気街を訪れて単品で新GPU搭載カードを買うのは困難ながら、BTOマシンなら難易度はグッと下がる。


 このいびつな状況を、不安視する声も聞こえてくるようになった。あるショップは「今の自作マシンの主役はグラフィックスカードです。自作マシンを作るために電気街に来てもその主役が手に入らないわけで、この状態が続くのは自作かいわいとしては非常にクリティカルだと言わざるを得ません」と吐露する。


 しかし、現状打破は簡単ではなさそうだ。上記のショップは続けてこう語る。「上位に比べたらまとまった数量が入荷できているとはいえ、まだ需要に追い付いていませんからね。その状態で派手に売るのは、1月末のあの騒動があってやはり怖いのです。いずれにしても、需要と供給、近隣の他店さんの様子を見て判断するしかないでしょう。最悪、ミドル以下のラインアップでもWeb注文が主体になってしまうかもしれません」


 杞憂であることを祈りつつ、引き続き動向を追いかけていきたい。


●末尾無印のCore Ultra 9「285」が11万円強でデビュー


 Intelの「Core Ultra 200」シリーズは、コンスタントにモデルを充実させている。先週登場したのは“末尾無印”の最上位となる「Core Ultra 9 285」だ。主な仕様と価格は以下の通り。


 入荷したTSUKUMO eX.は「9クラスの無印は(2024年1月登場の)Core i9 14900以来です。消費電力を抑えつつ、なるべくコア数を増やしたいというニーズはあるので、それなりに存在感がありますね」と評価していた。


●高コスパな鏡面ファン&PCケースをdarkFlashが投入


 冷却パーツで注目を集めていたのは、darkFlashの120mmファン「DM8」シリーズだ。順回転の「DM8」と逆回転の「DR8R」があり、DM8は3個セットの「DM8 3IN1パック」も用意されている。価格は1500円弱/1500円弱/4000円弱だ。カラーはブラックとシルバーの2色となる。


 いずれも、鏡面にARGB LEDライトを反射させるインフィニティミラー構造を採用しているのが特徴だ。同シリーズのデイジーチェーン接続に対応しており、ARGB LEDは主要なマザーボードメーカーのイルミネーション機能で制御できる。


 入荷したパソコンSHOPアークは「LEDの存在感が際立つデザインで、かつ高コスパ。導入してみたい人は結構いそうですね」と評価していた。


 同ブランドからはPCケースも登場している。ATXサイズの「DS900 Air Shine Orange」で、価格は8000円弱だ。フロントと左側面に、鏡面仕上げの強化ガラスを採用しているのが特徴となる。


 実機を展示しているTSUKUMO eX.は「冷却ファンは非搭載ですが、この価格はなかなかのコスパだと思います。鏡面好きな方なら狙い目ですね」という。


●30g入りのえくすとりーむぐりすが4種類登場


 アクセサリー類では、CWTPの熱伝導グリス「えくすとりーむぐりす」シリーズの30gパッケージが登場している(通常版の容量は4g)。


 ラインアップは「えくすとりーむぐりす 30g」と「あるてぃめいと えくすとりーむぐりす 30g」、「えくすとりーむぐりす あるてぃめいと ぶるー 30g」「えくすとりーむぐりす あるてぃめいと れっど 30g」の4種類だ。取り扱うオリオスペックの価格は、順に5720円、1万2100円、1万4080円、1万4080円となる。


 2024年8月にも20g版が売り出されており、今回はさらに大容量となる。ただし、20g版とはラインアップが一部異なっている。20g版にあった「うるとらばいおれっと」がなくなり、カラー表記のない「あるてぃめいと えくすとりーむぐりす」が加わった形だ。


 同店は「20g版も好評でしたが、30g版も早速よく売れています。特に『れっど』と『ぶるー』の人気が先行している感じですね」と話していた。



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