虫歯治療で当てられる「青い光」は何のため?【歯科医が解説】

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2025年03月10日 20:50  All About

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【歯科医が解説】歯医者の治療では歯に青い光(ブルーライト)を当てることがあります。青い光は何のために使われているのか、歯や歯茎に害はないのか、分かりやすく解説します。

Q. 虫歯治療中に当てられる「青い光」は何ですか?

Q. 「歯医者さんで虫歯の治療をしていただいているときに、いつも青い光を当てられますが、どんな意味があるのでしょうか? 光を当てられている箇所に何が起こっているのか分かりませんし、安全性に問題がないのかも気になります。虫歯の治療にどのように役立っているのでしょうか?」

A. 虫歯治療中に当てる青い光は、詰め物や接着剤を固めるためのものです

虫歯治療で使う青い光は、詰め物や被せ物の接着剤を硬化させるために使用します。小さな虫歯の場合、レジンという詰め物を入れて光を当てて固めます。大きな虫歯の場合は、神経を取った後の土台作りにも使います。

青い光を使うメリットは、詰め物が固くなるタイミングを自由に調整できることです。光を当てる前は柔らかく、青い光を当てれば短時間で硬化する素材を使うことで、焦らずにしっかり形を整えることができ、治療の精度が高まります。

口内に何度も当てられることで、安全性が気になる人もいるようですが、青い光を出す機械には「ハロゲン電球」と同じようなものが使われています。

専用フィルターを使うことで、詰め物が固まりやすい可視光線に調整されています。赤外線や紫外線がカットされたただの光ですので、歯や歯茎への危険性や害はありません。安心して治療を受けてください。

丸山 和弘プロフィール

1995年より臨床一筋の現役歯科医師。歯科大学卒業後、仙台市東邦歯科診療所を経て地域密着型の歯科医師に。小さな子どもの虫歯予防から歯のホワイトニング、お年寄りの入れ歯の相談まで、数多くの症例と日々向き合いながら、虫歯、親知らず、口内炎、歯周病など、歯の健康を守るための情報を数多く発信している。
(文:丸山 和弘(歯科医))

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