画像共有SNS「Pinterest」を提供する米Pinterestが、4月30日(現地時間)にプライバシーポリシーを改定する。新ポリシーでは、ユーザーの投稿画像を生成AIの学習に使う可能性があると明示。同社はこれまでも、ユーザーから取得した情報を機械学習モデルのトレーニングに使う可能性を示していたが、画像を生成AIの学習に使うと明記してはいなかった。一方SNSでは、国内外を問わず新ポリシーに対する反発の声が上がっている。
新ポリシーでは、ユーザーが投稿・保存した画像をアップロード時期に関係なく取得し、生成AIを活用した機能の開発・改善に活用する可能性を明記した。例えば、体形にあった服装の画像をサジェストする「body type technology」機能の提供に向けた、生成AIによる画像分類の改善などに使うという。
Pinterestはbody type technologyに加え、ユーザーが公開したデータを使ってトレーニングする画像生成AIモデル「Pinterest Canvas」や、広告素材の背景画像をAIで生成するサービスなどを研究・提供している。
これまでのポリシーでは、同社がユーザーの投稿画像やアカウント情報などを取得すること、取得した情報を機械学習に活用する可能性をそれぞれ明らかにしていた。ただし、投稿画像を生成AI機能に活用すると明記してはいなかった。
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XやRedditといったSNSやネット掲示板では、自身の画像がAI機能に活用されることに対する反発の声も見られる。特に問題ないとする人もいる一方で、スマートフォンアプリなどの設定を変更したり、同社が提供する申請制度を利用したりして、情報の収集やPinterest Canvasへの学習をオプトアウトするよう呼び掛ける投稿も出ている状態だ。
Pinterestでは第三者による画像の無断転載が相次いでいることから、ユーザー自身がオプトアウトしても効果がないとする意見や、非ユーザーにも影響があるとする意見も。日本でも、英語アカウントなどによる呼び掛けが拡散し始めており、一部で困惑が広がっている。
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