「人の家の水道」を無断で使う、60代隣人の呆れた主張。抗議したら「今度はうちの庭でBBQをやりはじめたんです…」

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2025年03月11日 09:30  日刊SPA!

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 物理的に距離を取るのが難しい隣人とのトラブルは、日常生活においてストレスの火種となる場合も多い。平井裕司さん(仮名・38歳)は隣人とのトラブルで、思い出したくもない嫌な経験をしたという。
◆なぜか「水道代が高くなった…」

「一戸建ての家を買って、しばらくしたころのことです。当時は近所の人たちも良い人たちばかりでよかったなと思っていたんですが……。その考えが間違っていたことに気づかされた体験でした」

 念願のマイホームを購入した平井さんには、1つだけ気になっていたことがあった。

「水道代が高くなったことです。前に住んでいたのが賃貸のマンションだったんですが、妻と娘の3人家族という構成は変わらないのに、急に水道代が上がったので変だなと思っていました。前の家よりお風呂が少し大きくなったので、『そのせいかな』と妻とは話していたんですが……」

 夏になって気温が高くなるにつれ、水道代はさらに高くなった。

「やっぱりおかしいと思っていた頃でした。妻が道でご近所さんとすれ違った時に、小さな声で耳打ちされたそうなんです。『お宅の水道、お隣さんに使われてますよ』と。うちの駐車場には外付けの水道があるんですが、その水道を隣に住んでいる60代ぐらいの老夫婦が勝手に使っているのを見たというんです」

◆抗議しに行ったら逆ギレする始末

 隣家の妻は鉢植えの水やりに、夫の方は洗車の際に平井さん宅の水道を使っていた。さらには、近所に住んでいる孫が遊びにきた時に遊ばせるビニールプールの水も勝手に使っていたのだという。

「流石に頭に来たので、抗議に行くことにしました。出て来たのは旦那さんで、『うちの水道をお宅が勝手に使っていると聞いたんですが本当ですか?』と尋ねたら、『使ってるけど』と何が悪いんだよという様子でした。頭に来てしまい『勝手に使うのはおかしいでしょ?』と強く言ったら『水を借りたぐらいでガタガタ言うんじゃねえ』と逆ギレしてきたんです」

 水道代がかかっていることや窃盗にあたる行為だと伝えても、隣人は「新しい家を買うぐらいなんだから金ならあるだろ!文句を言うな!」と怒鳴る始末だった。

「隣人は、こちらが文句を言って来たことに憤慨していて、根本のところから話が通じなくて愕然としましたね。普通の夫婦だと思っていたんですが、そうじゃないことがわかり、怖く思うほどでした。注意したにもかかわらず、その後もうちの水道を使われて……。言っても無駄だと思い、水道の蛇口は地面に蓋つきで格納されているタイプだったので、その蓋に南京錠をつけることにしたんです」

◆娘から「庭に知らない人たちがいる」という電話が…

 それでようやく水道を使われる被害は止んだのだが……。

「それからしばらくしたある日、娘から携帯に電話が掛かってきたんです。出てみると『庭に知らない人たちがいる』とのことでした。その日は平日でしたが、娘は学校が創立記念日で休みだったんです。騒がしいので窓から庭を見てみたら、BBQをしている人たちがいたというんです」

 庭で騒ぐ人々の中心にいたのは、隣家の夫婦だった。

「平日で誰もいないだろうと思ったのか、隣人は親族を集めて勝手にうちの庭でBBQをやっていたんです。しかも、そのうちのひとりの中年が家の中に娘がいることに気付いたそうですが、帰るどころか、酔っ払った状態で窓のところまでやってきて『開けて出てこい』とジェスチャーしたそうでした。娘が怖がって開けずにいると、ビール瓶を片手に威嚇してきたというんです」

 あまりにもひどい所業に平井さんは警察に通報した。

「上司にわけを話して、早退してすぐに帰宅したところ、隣人は警察官と口論をしていました。自分が来たことに気づくと『庭を借りただけなのに警察なんて呼ぶんじゃねえ!』と喚き散らし、埒が明かない状態でした。散々ごねていましたが、最終的には隣人は、あえなく警察署に連行されていきました」

 もともと近所で嫌われ者だったという隣家は、この騒ぎによってさらに近隣から白い目で見られる存在になった。平井さんは会釈さえ交わさない仲になったが、無断で水道や庭を使われることはなくなり、今のところ平和に暮らせているという。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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