ダイソーで買ったバケツを使い、種を植えて水耕栽培で4カ月育てた結果がYouTubeに投稿されました。動画は、記事執筆時点で3万6000回再生されています。
動画を投稿したのは、家庭でできるさまざまな野菜の育て方を紹介している動画クリエイター・みかんぼーやさん。ほとんど土を使わないため汚れにくく虫もつきにくい、キャベツの水耕栽培の“完成形”を紹介します。
キャベツは15〜20度とやや涼しい環境を好む植物で、種をまく時期は3月および8月ごろが適正とのこと。寒い時期に始める場合、生育初期は室内窓際で育てたり、ビニールハウスに入れたりするなどの寒さ対策が必要です。
なお、育てる際は“キャベツの爆発”に注意。収穫が遅れると、急成長に耐えられなくなり内側から亀裂が入ってしまうそうです。
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今回は、種を小さい容器で発芽させた後、水耕栽培用のバケツへ丸ごと移して育てます。バケツなどの材料は、どれもダイソーで簡単に入手できる物ばかり。種まき用の器には、バーミキュライトを入れたお茶パックを使い、先端を切った鉢底ネットの中央にセットします。
水耕栽培用の器は、鉢底ネットがはまるようにハンダごてで穴を開けたプラスチック製の皿と、8リットルのバケツを組み合わせて作りました。虫よけと、藻の発生を防ぐため容器全体にアルミシートを貼り付けておきます。
育てるキャベツは、ナント種苗が販売している「極甘キャベツ サトウくん」。とても高い糖度のキャベツが出来上がるそうです。発芽用の容器に種を5粒ほどまき、明るい場所に置いたら2024年8月16日に栽培をスタートしました。
キャベツは栽培9日目に無事発芽。早速バケツにセットします。今回は外で育てるため、雨で水位が上がりすぎないようにバケツには排水用の穴を開けました。また、5グラムの粉末肥料を水に溶かし、5リットルの溶液をバケツ内で作ります。
これで栽培環境は整いました。後は1週間に1回、バケツ内の液体肥料を全量交換するだけです。根が水に触れている状態を維持する必要はありますが、今回は継ぎ足し作業をほとんどすることなく、週1回の作業だけで十分だったといいます。
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17日目には間引きを実施。苗は徒長のため全体的にひょろっとしていましたが無事に育っていき、27日目には“キャベツっぽい雰囲気”が出てきました。
猛暑が和らいだためか、その後キャベツは急成長。65日目には中心部が丸くなり始め、100日目には見た目が完全にキャベツとなり、115日目である12月9日にはついに収穫のときを迎えました。
茎が少し長くなってしまったものの、葉の部分はしっかりキャベツの形をしており、重さは738グラム。みかんぼーやさんは、育てたキャベツを持ちながら「培地をほぼ使わずにキャベツが育って感動です」と喜びを伝えています。
早速、キャベツを包丁で真っ二つにカット。切っている最中に「すげえ詰まってるじゃん。やばっ」と驚きの声を出してしまうほど、採れ立てのキャベツはみっちりと内側が詰まっていました。
キャベツ自体の味を感じたいため千切りにします。新鮮で甘くておいしいキャベツを家族みんなで堪能しました。
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水耕栽培で立派なキャベツが完成し、コメント欄には「素晴らしい」「虫食いなしのきれいで立派なキャベツできましたね」「すごい〜! やってみよ〜!」「あの暑い中、よく育て上げましたね」「恐れ入った」「夢のような栽培方法」「ものすごく参考になります」といった声が上がっています。
みかんぼーやさんは、YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」のほか、X、Instagram、TikTokでも家庭菜園のアイデアを発信中。また、書籍『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』(KADOKAWA)を3月1日に発売します。
動画提供:YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」
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