
前回からの続き。私はサヤカ(28歳)。このたびリョウイチと結婚することになり、彼の実家へ挨拶に行って初めて義両親にお会いしました。すると義母はつい最近まで周りの人たちに「お嬢さんを紹介してほしい」とお願いしていたと話します。まるで私の存在を心底残念がっているような、あまりに失礼な言い方で……。けれど後日リョウイチに話すと、「あまり悪く思わないで」と義母をかばうような言葉を返してきたのです。私は唖然としてしまったのでした。


リョウイチの言葉に違和感をおぼえます。それがついこの間「母さんのことは好きになれない」「母さんは面倒な人」なんて言っていた人の発言でしょうか? 面倒だなんて思いながらも、結局は母親の言いなりになっているのでしょう。

あんなに待ち望んでいた結婚なのに……。いざ話が進みはじめたら、今まで感じたことのない不安が生まれたのです。そして両家顔合わせの日。私の地元まではるばる来てくれることになった義両親を、両親や姉とともにホテルのロビーで待ちます。


不安が拭えないまま、両家の顔合わせ当日となってしまいました。ただ不安なのは私ひとりだけで、両親や姉はとても嬉しそうにしてくれています。ホテルのスタッフさんからも何度も「おめでとうございます」と祝福され、私は必死で幸せそうな笑顔を保っていました。
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【第5話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・りますけ 編集・井伊テレ子