男性2人をそそのかして自殺させたとして、大阪府警は11日にも、大阪府河内長野市の自称・占師(62)の女性ら3人を自殺教唆などの容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。占師を名乗る女性が首謀し、2人に自ら命を絶つよう仕向けた疑いがあるという。府警は占師を名乗る女性が男性らを精神的に支配していた可能性もあるとみて、詳しいいきさつを調べる。
捜査関係者によると、占師を名乗る女性らは2020年8月、50代と60代の男性2人に和歌山県内の海岸で入水自殺させた疑いなどが持たれている。また、死亡した2人のうち1人の遺書を勝手に書いた有印私文書偽造の疑いもあるという。
死亡した2人は当時、腕を電気コードで結んだ状態で海岸に倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。死因は水死で、当初は自殺の疑いが強いとみられていた。
しかしその後、府警が別の男性から金銭を脅し取ったとする恐喝容疑で占師を名乗る女性らを逮捕。恐喝被害を受けたとされる男性が、亡くなった2人が自殺した経緯に占師を名乗る女性が関与した可能性があると訴えたことから、事件に巻き込まれた可能性が浮上した。
府警は容疑者らと男性2人の関係を調べるとともに、2人に自殺をさせた動機などについて解明を進める。【林みづき、斉藤朋恵】
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