X（旧Twitter）ユーザー・ひなてまリンさん（@hina20221019）は、黒猫の女の子「てまり」ちゃんと暮らしています。2022年12月、保護団体から生後4カ月だったてまりちゃんを迎え入れた飼い主さん。先住猫のひなちゃんとの出会いから始まった物語は、家族にたくさんの笑顔と幸せをもたらしてくれました。今回は、そんなてまりちゃんとの出会いから現在までの心温まるエピソードをご紹介します。
【写真】ほっそりしていたお迎え当初の猫さん…トライアル初日は心細そうに一晩中鳴き続けていました
偶然の出会いと家族への決意
先住猫のひなちゃんが活発でお転婆だったことから、飼い主さんは「遊び相手がいれば、もっと楽しいだろう」と考え、2022年12月11日に保護団体の譲渡会に足を運びました。そこで出会ったのが、おっとりとした性格が印象的なてまりちゃんです。
「譲渡会で抱っこさせてもらった時、おっとりとした様子が本当に可愛くて。ひなちゃんとも相性が良さそうだと思ったんです」
譲渡会で出会った後、12月17日にトライアルがスタート。新しい環境に戸惑う様子も見られましたが、12月23日には正式譲渡が決まり、てまりちゃんは家族の一員となりました。
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新しい家族とのはじまりと2匹の距離
トライアル初日、てまりちゃんは心細そうに一晩中鳴き続け、見守る飼い主さんの心も痛んだといいます。一方のひなちゃんは興味津々で近づきながらも、近づきすぎると「シャーシャー」と威嚇を繰り返す状態でした。
「ひなは近づこうとするものの、まだ受け入れきれずに威嚇していて。てまりちゃんも新しい環境で不安そうに鳴いていて、最初はピリピリした空気でした」
保護団体からのアドバイスを受け、飼い主さんはふたりが自然に距離を縮められるよう工夫を重ねました。一緒におもちゃで遊ばせたり、おやつを分け合って与えることで、緊張は徐々に和らいでいきます。
やがて、別々だった寝場所に変化が生まれ、ふたりがひとつのハンモックで寄り添う姿が見られるように。さらに、ひなちゃんがてまりちゃんを毛づくろいしてあげる場面もあり、飼い主さんは感動を隠せなかったといいます。
「正直、最初はもっと時間がかかると思っていました。でも思った以上に早く仲良くなってくれて、ハンモックで二匹が一緒に寝ている姿を見たときは本当に安心しました」
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半月もかからずに心の距離を縮めた二匹。今ではその関係が、家族の日常に優しい彩りを添えています。
猫たちが教えてくれた、家族のかたち
てまりちゃんが家族に加わってから、家庭に笑顔があふれるようになりました。しかし、先住猫とのバランスを取るのは簡単なことではなかったといいます。
「先住猫がピリピリしているときは、どちらの機嫌も気にしなきゃいけなくて、ご機嫌取りに苦労しました。でも、猫たちが自分たちを大好きでいてくれることに気づくと、どんなときでも『頑張ろう』『笑顔でいよう』と思えるんです。撫でながら不機嫌でいるのは無理なんですよ（笑）」
現在、てまりちゃん、ひなちゃん、そして後に迎えたリンちゃんの3匹は、お互いを尊重しながらも心地よい距離感を保っています。べったりとした関係ではないものの、毛づくろいをし合ったり、三匹で団子のように寄り添って眠る姿を見せてくれることも。
「三匹の性格も好みもまったく違っていて、それぞれの個性が光っています。以前は『猫ってこういうもんだ』と思っていたけれど、その考えはすっかり変わりました。今ではうちの子たちはもちろん、SNSで見かけるよその家の猫たちも、以前より何倍も愛おしく感じます」
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心配や苦労が増えたのは確かですが、それ以上に猫たちがもたらしてくれた笑顔と幸せな時間は、かけがえのない宝物です。
大好きな家族へ、これからも伝えたいこと
てまりちゃんに向けた飼い主さんの想いは、何度でも繰り返したいほど強いものです。
「大好きだよ。そして、どんなときも必ず守ると約束したい。健康で長く一緒にいられるように、毎日の体調管理や定期的な健康診断を欠かさず続けます。猫たちがストレスを感じないように、私たちも笑顔で過ごせる環境を心がけています」
てまりちゃんと過ごす日々は、飼い主さんにとって家族の中心であり、心を癒してくれる存在。これからもその優しい時間は、家族みんなに幸せを運び続けてくれることでしょう。
（まいどなニュース特約・梨木 香奈）
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