
前回からの続き。私はミサト。娘のサチは高校3年生、メイクやファッションに夢中でヒマさえあれば加工しまくった自撮り写真をSNSに投稿。生活態度もだらしなく、いつも私が後片付けに追われています。私は口を開けば叱りつけてしまうし、娘はろくに話を聞こうとすらせず……。ある日ついに私はあきらめ「大学へは行かずに、働いて好きにしたら」と伝えます。いつもの私とはどこか違う様子に、娘は珍しく何も言い返してきませんでした。


美容院で思わずグチをこぼすと、エミさんが自分の経験を話してくれました。学生当時はメイクとファッションに全振りしていて、娘と似たようなものだったと言います。実直に仕事に向き合ういまのエミさんからは想像できない過去でした。


エミさんに「子どもの人生だしね」と明るく励まされて、気持ちも少し上向きました。そして最近はイライラで過剰に食べ続けてしまっていたと話すと……エミさんは帰り際にさりげなく「体を動かすのっていいよ!」と声をかけてくれました。


娘を心配して口うるさく注意するのは、親としての愛情だと思っていました。けれど娘はどんどん反抗的になるし、親子の関係にヒビが入って話し合いもできなくなりました。きっとそのやり方は合っていなかったのです。「自分で気付くのも経験のひとつ」という言葉を聞いて、いまは一歩引いて娘のことを見守った方がいい時期なのだろうと感じました。
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【第6話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子