「寂しくなる」…バルセロナ指揮官、急死したチームドクターを偲ぶ「彼のために勝利したい」

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2025年03月11日 15:48  サッカーキング

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前日会見に出席したフリック監督 [写真]=Getty Images
 バルセロナを率いるハンジ・フリック監督が、チャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦に向けた前日会見に出席した。10日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 2014−15シーズン以来のビッグイヤー戴冠を掲げるバルセロナは、リーグフェーズを6勝1分1敗の2位で通過してノックアウトフェーズにストレートインすると、ベンフィカと相見えたラウンド16の1stレグでも、CBパウ・クバルシの退場により数的不利での戦いを余儀なくされたが、1−0と敵地で先勝に成功。次ラウンド進出に一歩前進、と明るい話題を手土産に凱旋した。

 しかし8日、突然の訃報が届いた。同日に、ラ・リーガ第27節オサスナ戦を控えたチームが滞在していたホテルにて、トップチームの医療スタッフであるカルレス・ミニャロ氏が急死。40歳の若さで帰らぬ人となった。これにより、オサスナ戦は試合開始直前で延期となっていた。

 大きな喪失と、悲しみがバルセロナを包んでいる中で迎える11日のベンフィカ戦。前日会見に出席したフリック監督は、選手たちのメンタル面について、「チームは、この状況にうまく対処している。大丈夫、集中できている。リスボンでの試合は最初の90分に過ぎない。相手は切り替えるのが上手だし、私もしっかりとそのことを説明した」と明かしている。

 また、ミニャロ医師のために戦うと強調したフリック監督は、「昨日、会長がドレッシングルームを訪ねて話をした。もちろん、私も話をさせてもらった。大きな喪失だよ。カルレスは素晴らしい人間であり、素晴らしいドクター。我々の成功に欠かせない存在だった。彼がいなくなって寂しくなる」と吐露。それでも、「チームは、彼のために勝利したいと思っている。この状況は大きな意味を持っているんだ。我々は勝利に集中しているし、前へと進まなければならないことも理解している。クラブ、ファンにとって重要な瞬間。良いパフォーマンスを見せること、なにより勝利が大切だ」と決意を語っている。

 なお同日、ミニャロ医師の通夜が執り行われた。選手やコーチ陣、クラブスタッフらが最後の別れを告げた他、レアル・マドリードからもエミリオ・ブトラゲーニョ(渉外部門ディレクター)氏が参列した、とスペイン紙『マルカ』が報じている。

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