
日本バレーボール協会は11日、来季の女子日本代表フェルハト・アクバシュ監督(38)の就任会見を行った。
トルコ出身のアクバシュ監督は2017年、中田久美監督(当時)時代に、日本女子代表コーチを務め、トルコ、クロアチアの女子代表監督を経験。就任が決まった2月21日に自身のSNSで「ロサンゼルス五輪でメダルを目指して、共に頑張って戦います」と意欲を見せていた。
オンラインとなった会見でアクバシュ監督は「世界のトップチームと互角に戦えるように、フィジカル面での強さ、スピード、そして、適応力というものを強化する必要がある。攻撃の効率の向上というものが非常に大切なカギとなる」と育成のポイントを示した。
パリオリンピック™からどのくらいメンバーが変わるかという質問には「選手の選定なんですけれども、これは非常に結構大変なことでして時間をとってしっかりと分析をする。本当にたくさんの才能にあふれた人たち選手がたくさんいます」と答えた。
代表監督の発表が遅くなったことについて日本バレーボール協会の川合俊一会長は「候補の方々が結構たくさん出てきまして、いろいろ調査したりとか、話をしたりとかそういうのが長引きました」と理由を語った。
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日本の女子チームを率いる上で、アンダーカテゴリーとの連係には「これについては議論をしている段階で、アンダーエイジにフォーカスすることについては今後、向上していく上で大切だと考えている。新しい世代というのは非常に可能性があるし、才能もある。分析する中で、将来の希望を感じる」と話し、「今一番私たちがやらなければいけない大切なタスクの一つだと思う」と力強く口にした。
女子代表は東京五輪、パリ五輪ともに決勝トーナメントを逃しているが日本に必要なものを問われると「攻撃に関しては質をよりよいものにしていく必要がある。世界のバレーボールはフィジカルになってきている。日本のテクニックは世界でも高い、アタックの質を上げて、それを組み合わせることで戦っていきたい」
選手選考については「ランキングシステムというのを構築していて、そのランキングシステムを使ってポジションごとに評価をします。大きく考えるのはどれくらい経験値があるのかと今後の可能性が大事になってくる」と監督独自のランキングシステムがあることを明かした。
新生バレーボール女子代表は5月中旬から始動し、まずは6月4日に開幕するバレーボールネーションズリーグ2025となる。
【フェルハト・アクバシュの経歴】
★代表監督
女子トルコ代表チーム(2014〜16年)
2015年 ヨーロッパ競技大会 優勝
女子クロアチア代表チーム(2022~23年
2022年 VNLチャレンジカップ 優勝
★女子日本代表コーチ(2017〜18年)
2017年 アジア選手権 優勝
2018年 世界選手権 6位
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