
障害者の就労継続支援B型事業所ひょん(岡山県倉敷市西阿知町)の敷地内にユニークな展示施設が登場し、関心を集めている。「なんでそんなん博物館」。その名の通り、なんでそんなことを?と思わせる行動にスポットを当てた作品を公開している。
【写真】介助する父にもたれかかる男性を写した「傾斜角マイケルなみ」
手がけるのは、ひょんを含め岡山県内で計4事業所を運営する株式会社ぬか(早島町早島)。障害のある人らの行動を「理解できない」と排除するのではなく、分からなさに“ツッコミ”を入れながら受け入れる社会を目指そう―と、木造平屋の建物(約30平方メートル)を改修して昨年11月末に開館した。
ぬかは2020年から同じ趣旨でエピソードや写真などを全国募集しており、博物館ではこれまでに家族らから寄せられた約500件より選んだ約10件を紹介する。
このうち、介助する父親に大きくもたれかかる男性の写真は、歌手の故マイケル・ジャクソンさんがステージ上で斜めに立つパフォーマンスから「傾斜角マイケルなみ」と題された1枚。靴下のかかと部分が靴の外に出るほど引っ張り上げて履く人の様子を再現した作品もある。
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ぬかのアートディレクター丹正和臣さん(41)は「『問題』とされがちな行動をポジティブに捉えることは、障害の有無に関係なく生きやすい社会につながる。ここから取り組みを広げたい」と話している。
開館は平日午前10時半〜午後4時。入場料は、鑑賞した人が支払う額を決めるドネーション(寄付)制。
(まいどなニュース/山陽新聞)
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