
春の登山をより特別なものにしてくれる「お花見登山」。日本には、桜やシャクナゲなどの美しい花々が咲き誇る名峰が数多くあります。今回はその中から、「日本百名山」に選ばれた、初心者でも楽しめるお花見登山スポットを3つ紹介します。
さらに、春の登山を快適にするおすすめアイテムもピックアップ。花々が山を彩る絶景の中、最高の装備でぜいたくなひとときを楽しみませんか?
●お花見登山におすすめの日本百名山:筑波山
茨城県にある筑波山は、標高877mと日本百名山の中でもっとも低く、初心者や家族連れにも親しまれている山。東京都心からは電車とバスを使えば約1時間半で登山口に到着できるアクセスの良さも魅力です。
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登山コースは多彩で、最短1時間ほどで山頂に到達できるルートもあり、自分のレベルや気分に合わせて楽しめます。山頂では、関東平野を一望できる開放感あふれる景色が広がり、特に女体山の山頂からの眺めは圧巻です。
春は、桜を楽しみながら登れる絶好の季節。ケーブルカーの宮脇駅周辺や線路沿い、筑波山神社の参道には桜が咲き誇り、歩く度に春の訪れを感じられます。特に筑波山大御堂のしだれ桜は見応えがあり、お花見気分を盛り上げてくれます。
登山で桜を堪能した後は、少し離れた「北条大池」へ足を延ばしてみるのもおすすめ。池の周囲を囲む桜と筑波山のコントラストは美しく、お花見をしながら山を眺めるぜいたくな時間が過ごせます。
●お花見登山におすすめの日本百名山:天城山
伊豆半島最高峰の万三郎岳(1406m)を含む天城山は、日本百名山に選ばれた美しい山々の総称。ブナやヒメシャラの原生林が広がる登山道では、四季折々の自然が楽しめます。
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春になると山肌を彩るマメザクラが咲き始め、4月上旬から標高の低い場所から順に見頃を迎えます。淡いピンクの花々が、新緑と調和した幻想的な風景を作り出します。
おすすめは、天城縦走登山口から万二郎岳、万三郎岳を巡る「シャクナゲコース」。約4時間半で周回できるため、初心者でも挑戦しやすいでしょう。また、登山道にはトウゴクミツバツツジやアマギツツジなど、春の花が次々と咲き誇ります。さらに、5月〜6月にはアマギシャクナゲが満開となり、華やかな登山道を楽しめるのも魅力です。
登山前後には「天城さくらの里公園」へ立ち寄るのもおすすめ。河津桜やソメイヨシノ、八重桜など、さまざまな桜が植えられ、伊豆ならではのお花見を堪能できます。
●お花見登山におすすめの日本百名山:九重山(くじゅう連山)
九州本土最高峰の中岳(標高1791m)をはじめ、久住山(1786m)などからなる九重山(くじゅう連山)は、初心者からベテランまで楽しめる登山コースが整備された日本百名山の一つ。標高が高く、高木が少ないため、広大な高原のような景色が広がり、開放感あふれる登山を楽しめます。
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この山の春〜初夏を彩るのはミヤマキリシマ。5月下旬から6月中旬にかけて、山肌を埋め尽くすように咲き誇るピンク色の花が、まるでじゅうたんのような絶景を作り出します。
特に久住山や星生山周辺では、鮮やかなピンクに染まる圧巻の風景が広がり、この光景を求めて全国から登山者が訪れるほど。ミヤマキリシマの群生は九重山ならではの魅力で、他の山ではなかなか見られない特別な花見登山が楽しめます。
登山の後は、大分の名湯で疲れを癒やすのもおすすめ。湯布院や黒川温泉など、全国的に有名な温泉地が点在しており、九重山での登山と合わせて楽しむことで、より充実した旅になるでしょう。
●お花見登山におすすめのアイテム
キャプテンスタッグ トレッキングポール
トレッキングポールがあれば安定して歩け、疲れにくいのでおすすめです。
アディダス テレックス AX4 ミッド GORE-TEX
急な雨に備え、防水性の高いハイキングシューズを用意しましょう。シンプルなデザインならタウンユースにもぴったりです。
グレゴリー ナノ20
日帰り登山にちょうどいい容量約20Lのザック。ポケットが多く、荷物を整理して収納しやすいのが特徴です。