
今回の放送では「“光”は通し、“熱”は遮ってくれる農業用ネット」に注目! 農業用の防虫ネットやビニールハウスの上にかける遮光ネットや害獣避けのネット、住居の網戸などを製造するネットのパイオニア企業「イノベックス」の小塚宏昭さんと石井真吏さんに、“農業用遮光ネット”について伺いました。
パーソナリティの川瀬良子、「イノベックス」小塚宏昭さん、石井真吏さん
◆農業用遮光ネットはどんな商品?
ネットとシート製造・販売している企業「イノベックス」アグリソリューション部の小塚さんはまず、所属する“アグリソリューション部”について「農家さんの収穫量のアップやさまざまな問題解決ができるような資材を作るためにビジネスをおこなっております」と説明。
病気を媒介する虫から農作物を守るためには、農業用の防虫ネットやシートが欠かせません。パーソナリティの川瀬は「ネットやシートは、我々が食べる食べ物を守ってくれて、(害虫被害による廃棄を防ぐことで)農家さんの収入にもしっかりと繋がるんですね」とコメント。
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石井さんは「気温が高すぎると成長が止まってしまったり、場合によっては枯れてしまったりします。太陽光のうち、赤外線・熱の部分だけはできるだけカットする。こういったことができるのが、陽を避ける遮光ネットと呼ばれています」と解説しました。
◆遮光ネットが守るのは作物だけではない
遮光ネットを60年以上販売するイノベックスでは商品開発を進め、農業用ビニールハウスにたくさんの光を取り入れる“低遮光高遮熱”の新商品「ダイオネオシェード清冷(せいれい)」を発売しました。清冷は、特殊な熱線吸収剤を使用することで遮熱効果が高いのが特徴です。
販売後、大きな反響があったと話す石井さんは、その理由に近年の猛暑が関係しているのではないかと推測。「特に一昨年は暑くて、それで作物をダメにしてしまった農家さんが多かったので注目いただいたのかなと思っています」と話します。
遮光ネットは夏の作物であるトマトの栽培に大いに役立ちますが、冬に旬を迎えるイチゴでも活用できます。石井さんが「実は、イチゴは8月頃に定植して、苗を作っている段階が一番暑い時期なんです」と説明すると、川瀬は「この時期に暑すぎると苗自体が駄目になり、おいしいイチゴができない理由なのですね」と語りました。
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石井さんは「使っていただける農家さんにはお褒め言葉をいただきましたので、遮光ネットでいい作物を作るための貢献ができたらなと我々は思っております」とコメントしました。
<番組概要>
番組名:あぐりずむ
放送日時:毎週月曜〜木曜 15:50〜16:00
パーソナリティ:川瀬良子
番組Webサイト:http://xn--tfm-nf4b.co.jp/agrizm/
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