一見するとインゲン豆のような“謎の実”。これを収穫して熟成させる様子がX(Twitter)に投稿され、記事執筆時点で99万件表示を突破、1万5000件を超える“いいね”を獲得しています。
●バニラの果実を熟成させる
投稿したのは、植物作家の「conocono」さん。多肉植物の「コノフィツム」などを栽培しており、1月末にはバニラを収穫したといいます。
そう、謎の実の正体はバニラだったのです。ラン科のつる性植物で、インゲン豆のような見た目をしています。ですが、この状態だとよく知られたバニラの香りはしません。熟成させることで、有機化合物「バニリン」が生成され、それがあのバニラの香りになるそうです。
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それでは作業工程を見ていきましょう! まず収穫した実を70〜80度のお湯に1分ほど漬け、取り出したらそのまま放置します。果実は徐々に熟成していき、数日が経過した段階でバニラの香りが出始め、10日ほどで緑色からこげ茶色に変化。2カ月後には市販されているような「バニラビーンズ」が出来上がります。
conoconoさんはバニラビーンズの“さや”をカットした写真も公開。見た目は豆っぽいですが、実際はラン科の植物のため、豆ではなく非常に細かい種子が入っていました。この状態でも一応食べられるそうですが、甘さやおいしさは感じないとのこと。食感は奈良漬に近いと伝えています。
●バニラの開花時期
さらに、バニラの開花時期についても紹介しており、例年ゴールデンウイークごろに咲くといいます。ですが、朝に咲いたらその日の昼には閉じてしまうそうで、完全に時間との勝負。バニラビーンズはかなり手間ひまかけて作られているのですね!
●「初めて拝見しました」「これは知らなかった」の声
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投稿には「収穫したての実の画像は初めて拝見しました。ありがたや」「マジで豆かと思ったらオクラみたいな形の植物やったんや…」「え、こんな見た目してるんですね!」「これは知らなかった」「手を加えないとあの香りは出ないのか」「なんていうか見たことあるバニラビーンズより瑞々しくてフレッシュな感じがします…」などの感想が寄せられました。
conoconoさんのXアカウントでは、この他にもさまざまな植物の写真を公開しています。
画像提供:conoconoさん
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