浮気をして妻に責められた夫の“強烈なカウンター”。スマホ画面を見せられた妻が「言葉を失った」ワケ

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2025年03月13日 09:10  日刊SPA!

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 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

 さて、常識的に考えて「いけないこと」だとわかっていても、火遊び感覚で不倫してしまう人は男女問わず一定数いるもの。今回は夫が“デリバリーのお姉さん”のお店を何度も利用していることが発覚したため追求したところ、逆に想定外の反撃を喰らったというカヲリさん(仮名・29歳)の体験談を紹介しましょう。

※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

◆“デリバリーのお姉さん”のお店の常連だった夫

 夫(35歳)が妙に帰りが遅い日が定期的にあることに違和感を覚えたカヲリさんは、ある日、夫のキャッシュカードの履歴をチェックしたそうです。

「普段の買い物はキャッシュレス決済している夫が、なぜか毎月5万〜10万円ほど現金を引き出していることがわかり、これは浮気だなとピンときました。それで今度は夫のPCを調べたら、“デリバリーのお姉さん”のお店を定期的に利用していることがわかったんです。

 履歴が残らないように現金で支払ってたんでしょうね。まぁプロが相手でも浮気は浮気なので、私は夫を厳しく責め立てました」

 夫は最初こそ申し訳なさそうに「悪かった」と殊勝に謝っていたそうですが、怒りがおさまらなかったカヲリさんがしつこく叱責していると、夫の目がすーっと死んだ魚のように変わり……。

「そこから向こうの反撃が始まったんです。夫はしばらく沈黙したまま自分のスマホをいじりだしました。『こんなときになにスマホ見てんのよ!』って私が怒ったら、夫は無言のままある動画を私に見せてきて」

◆“ある男女”の不倫の一部始終を撮影した動画…

 それは、ある女性が男性の部屋に招かれて、身体の関係を持っている一部始終を隠し撮りした動画だったそうです。

「そこに映っていた女性は……私でした(苦笑)。その動画は私と夫の男友達・中山君(仮名・35歳)の不倫現場だったんです。私は頭が真っ白になって、比喩じゃなくて、本当に声が出なくなっていました」

 どういうことだったのでしょうか?

「中山君は夫の大学時代からの親友で、飲み会のときに何度か顔を合わせていました。ヒゲが似合うワイルド系のイケメンで、実は私のドストライクの顔だったんですけど、そんなこと誰に言えるはずもなく、私にとって“密かな推しメン”って感じの人だったんです。

 でもある日、夫が1週間ぐらい出張で家を空ける日があって、そのときたまたま中山君から私のインスタにDMがあって、夫にナイショで飲むことになったんです。で、泥酔しちゃってそのままお持ち帰りされて……というのが私の不倫の顛末でした」

◆翌朝、夫のほうから明るく「おはよう!」の恐怖

 しかし、なぜその不倫現場が撮影されており、しかも夫がその動画を持っていたのかが最大の疑問。

「本当にそこの意味がわからず、私はパニクっていました。自分が追求する側だったはずなのに一気に攻守が逆転してしまっていたし、中山君との関係は完全に証拠隠滅していたはずなのにバレてるし。

 でも事実として夫は私の不倫を知っているわけだから、離婚を切り出されるんじゃないかとか、そういう思考が一気に頭のなかをぐちゃぐちゃに駆け巡っていましたね」

 さらに恐怖だったのが、そのときと翌日の夫の対応だったんだとか。

「その動画を見せてきたときは無言の無表情で、私が茫然としていると、そのまま寝室に行って一人で寝始めたんです。で、翌朝起きたら夫のほうから『おはよう!』って明るく声をかけてきて、昨日のやりとりがなかったかのように、自然にいつもどおり振る舞ってきたんです。なんかもうサイコホラーですよね(苦笑)」

◆夫の親友が語った真相、そして驚くべき全ての黒幕

 カヲリさんは中山さんに連絡を取り、全ての真相を知ることに。

「中山君に電話をすると、悪びれもせず、あっさりと全部洗いざらい教えてくれました。……全ての黒幕は夫だったんです。中山君によると、夫はもともと生粋のNTR(寝取られ)フェチで、自分の出張のときに私を誘惑して、寝取った一部始終を隠し撮りしておいてほしいって、中山君に頼んでいたそうです。夫はその動画をどこかに流出させるとかではなくて、自分のセルフプレジャー用に保存していたみたいです」

 中山さんいわく、大学生時代にも夫から依頼されて、当時の彼女を浮気寝取りしたことがあったそう。余談ですが、中山さんは「親友から依頼されたことを実行しているだけ」というスタンスのため、まったく悪気はなさそうだったとのこと。

「いまでも私たち夫婦は離婚していません。その後、ヤブヘビになるのが怖くて私からは中山君とのことは口に出さないし、夫もほじくり返さないので、何事もなかったように普通に結婚生活が続いています。

 たぶんですけど、私が夫の遊びを責め立てなければ、夫はその動画の存在は一生、私に言わないつもりだったのかもしれません」

 夫の遊びを責めたカヲリさん自身が実は不倫しており、しかしその不倫は夫が仕組んだことであり、不倫相手の友人はすべてを知ったうえでカヲリさんを誘惑して盗撮していた――“登場人物、全員悪人”というエピソードでした。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi

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