
若いキャストがパワフルに働くホストクラブやキャバクラなどの夜職業界では、「夜職は30代半ばまでが限界だ」という声が多く囁かれています。しかし実際は、半分本当で半分ウソ。還暦寸前まで頑張るキャストさんも一定数いて、夜職のまま生涯を終えるケースもゼロではありません。人生の半分以上を夜の世界で過ごした人は、一般社会での定年よりも早い年齢で引退し、裏方スタッフへの転身やパート勤務、または貯めたお金を頼りに余生を送るのだとか。ではどんな人が長く夜の業界で働くことができるのでしょうか。
【写真】夜のお仕事は「ラクして稼げる」なんて大嘘! 元セクシー女優が暴露する厳しい現実
人気商売を続けるには顧客の保有だけではなく、体力やメンタル面などがかなり重要です。内なる部分は仕事へ大きく影響するため、何を言われてもへこたれない精神力は夜職において一番の武器となります。
客を掴む努力はモチロン必要ですが、ここだけの話、働いていれば少なからず指名は取れます。営業力は後からついてきますので、顧客が安定するまでの道のりと、接客ストレスに耐えられるかが大きな課題といえるでしょう。
ちなみに長年続けられる人は良くも悪くも、メンタルが図太いもの(笑)です。長年キャストとして働いている人は多かれ少なかれ悪口を言われることがあります。例えば「いい歳こいてみっともない」と周囲から言われても無視して仕事を続けられるのは、やはり図太いからでしょう。このように悪口をスルーできる能力が低いと夜職は務まらないです。“気にしない”力を持つからこそ、夜の世界で通用するのかもしれません。
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あとは単純に「体力がある」ことも重要です。夜職は肉体的なパワーを使わないと勘違いされるのですが、平均以上の体力がないとお酒やウイルス、ストレスなどの脅威に勝てません。
頻繁に風邪を引く、ちょっとしたことですぐ疲れる人にはまず向かないお仕事で、インフルエンザやノロウイルスにも圧勝できる免疫が必要です。また短時間睡眠で動き回れるタフさもほしいですね。アフターのハシゴや連勤に耐えられないと一瞬で心身ともにボロボロになりますので、特にベテラン売れっ子は凄まじい基礎体力を持つ人が多いです。
このように体力とメンタルが備わっていると、自然と営業テクニックや接客力が備わってきて、はじめて夜職の長期継続が臨めるといったところ。「覚悟さえ決まれば一生できる」ではないため、繁華街は選ばれし者だけが生き残れる世界といっても過言ではありません。
現代人は昔の人に比べてちょっぴりひ弱になっているため、もしかすると“寿命”が今後は短くなるかもしれないですね。今の時代で現役を貫く夜職民が、この先どのくらい残るのか、気になるところです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
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