今村洋史元衆院議員 愛知県は14日、今村洋史元衆院議員が理事長を務める「医療法人有俊会いまむら病院」(同県一宮市)が、新型コロナウイルス対策の補助金約4億5400万円を不正受給していたことが確認されたと発表した。県は同日、2020〜23年度に交付した約17億6500万円の交付決定を取り消し、全額の返還を求めた。
会計検査院が昨年11月、20〜22年度の計約1億6600万円について、虚偽の納品書の提出などによる不正請求を指摘していた。指摘を受けた県の調査で、新たに約2億8800万円の不正受給が判明したという。このため、全額の交付決定を取り消した。
確認のため計10回にわたり関係書類の提出を求めたが、病院側が応じなかった。県は詐欺容疑での刑事告訴も検討している。
今村氏は「公金の取り扱いに誠実さと緻密さに欠けるところがあった。速やかに返納する」とコメントした。