22日放送『そこまで委員会npb』(C)ytv 読売テレビ『そこまで言って委員会NP』とプロ野球解説者との前代未聞の“特別交流戦”番組『そこまで委員会npb(ノープロブレムベースボール)』が、同局で22日午後3時から放送されることが決まった。
【写真多数】前代未聞の『そこまで言って委員会npb』古田敦也らが激論の様子 古田敦也をはじめとした8人が、委員会NPメンバーと野球界の未来を占う3大テーマ「クライマックスシリーズの是非」「セ・リーグのDH制導入」「今のプロ野球への不満」について、徹底討論を繰り広げる。
■今のクライマックスシリーズに賛成?反対?
去年、シーズン3位からクライマックスシリーズで阪神と巨人を破って日本シリーズに進出、パ・リーグ覇者のソフトバンクも下し、日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズ。そもそも、2007年からクライマックスシリーズが導入された背景に「消化試合を無くしたい」という狙いがあるが、勝率5割以下のチームでも日本シリーズへ進出できることへの疑問から、ファンの間では賛否が大きく分かれている。
このテーマでは、8人の解説者が賛成5と反対3に分かれ、「アドバンテージは1勝でいいのか」「進出する球団は3位までが適当なのか」「“日本一”の言葉の捉え方」など、一歩踏み込んだ議論が行われる。
「アドバンテージ無しで“痺れる試合”を!」と主張する野村謙二郎に、この日の収録のため国会図書館にこもって勉強した山口真由が「スポーツ哲学でみると、長期戦の強さと短期戦の強さは別物。ハイブリッドで本当の日本一がはかれるという議論もあるが、野球において真に強いチームはどっち?」という質問を直球でぶつける。監督経験もある野村の打ち返しとは?
さらに、「クライマックスシリーズ導入の前と後で何がどう変わったのか」、選手会長経験者の古田が分析し、岩本勉はビジネスの側面から斬りこむ。
■セ・リーグのDH制導入に賛成?反対?
去年、MLBでDHとして説明不要の大活躍を見せた大谷翔平。その昔、ア・リーグは人気不振に喘ぎ、打撃戦を増やし人気を呼び込む“興行振興”の目的で1973年から「DH制」を導入した。日本では「人気のセ、実力のパ」と言われていたなか、パ・リーグが1975年にDH制を導入し、守備は苦手だが打力のある選手がDH(指名打者)として人気を博すようになっていく。
今年1月の12球団監督会議では「セ・リーグにもDH制を導入すべきか」との議題があがり、Xでトレンド入りしたことは記憶に新しい。このテーマでは、8人の解説者が賛成7と反対1に分かれる。
投手出身の攝津は「セ・リーグのDH制導入は投手のレベルアップにつながる」と訴え、監督経験のある解説者たちは、DH制の有無による采配の違いを力説する。門田隆将がMLBのナ・リーグで2022年からDH制が導入されたことにふれながら、このテーマの本質に踏み込むと、元木大介がファン目線での持論を語り「打つだけなら得意な選手」の実名を披露する。スタジオ全体が導入に好意的なムードのなか、唯一反対を掲げる福留孝介の意見とは?
■今のプロ野球への「不満」は?
「資金力のある球団がどんどん有力な選手をもっていく」と声を上げた須田慎一郎。日本ハムがMLBから帰ってくる選手を他球団に奪われたことにふれると、日本ハムOBの岩本が「ハッキリ言わせていただく」と応戦。その流れで「何かと口をはさんでくるオーナー」について問われた元楽天監督の平石洋介の切り返しはいかに?
元木は、「もっと道具を自由に!」と主張。スパイクやグローブの色やデザインにおける知られざる制約を明かす。
スタジオでは、阪神ファンに聞いた「今のプロ野球への不満」を元にしたトークも展開。挙げられた項目に「観戦マナー(下品・誹謗中傷的なヤジ)」があることに、元阪神の赤星憲広が「これ、阪神ファンが言ってるんですよね?」とツッコミを入れつつ、「ちゃんとしたヤジもある」とフォローする場面も。その後、プロ野球OBたちのヤジにまつわるエピソードが次々と披露され、スタジオは大爆笑につつまれる。
■司会
黒木千晶(読売テレビアナウンサー)
野村明大(読売テレビアナウンサー)
■パネリスト
古田敦也(元ヤクルトスワローズ)
野村謙二郎(元広島東洋カープ)
岩本勉(元日本ハムファイターズ)
元木大介(元読売ジャイアンツ)
赤星憲広(元阪神タイガース)
福留孝介(元中日ドラゴンズ・阪神タイガース)
平石洋介(元楽天ゴールデンイーグルス)
攝津正(元ソフトバンクホークス)
■ゲスト
門田隆将(作家・ジャーナリスト)
須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
山口真由(信州大学特任教授)