
GI皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)のトライアル、GIIスプリングS(中山・芝1800m)が3月16日に行なわれる。
過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は2勝、2着3回、3着2回とまずまずの成績を残しているが、5番人気以下の伏兵が5勝も挙げており、波乱含みの一戦と言える。
ただし、3連単の配当が10万円を超えたのはわずか1回。人気馬を絡めた中穴狙いが妥当かもしれない。
そうした傾向を踏まえ、ここでは過去10年の臨戦過程を参考にして消去法によって、今年のレースで馬券に絡んできそうな馬をピックアップしてみたい。
まず、過去10年で馬券に絡んだ30頭の臨戦過程を見てみると、これといった特徴はない。前走で言えば、未勝利、1勝クラス(旧500万下)、1勝クラスの特別戦、オープン、重賞、GIとあらゆるレースから臨んできており、結果も、勝利、連対、掲示板内(5着以内)、惨敗など、さまざまだ。
|
|
だが、過去10年で一度もないパターンがある。それは、新馬勝ちからの参戦である。
だとすると、今回1、2番人気が予想されるキングスコール(牡3歳)とダノンセンチュリー(牡3歳)がいきなり消えることになる。いずれもデビュー戦を快勝してきた評判馬だが、ここではスッパリと切ることにする。
過去になかったパターンと言えば、前走がダート戦だった馬もそうだ。それからすると、前走がダート戦だったローレルオーブ(牡3歳)も消える。
次に前走未勝利勝ちから挑む馬が2頭出走するが、過去にこの例に当てはまるのは、2021年に3着となったボーデン。新馬戦が僅差の2着で、2戦目の未勝利戦では6馬身差の圧勝劇を演じて、3戦目のスプリングSでは1番人気に推されるほどの素質馬だった。
しかし、今年のクモヒトツナイ(牡3歳)とスナークピカソ(牡3歳)は、それぞれ5戦目、6戦目にしての未勝利勝ち。過去例のボーデンとはタイプが大きく異なるため、ここでは外したい。
|
|
続いて、過去に前走が1勝クラス、1勝クラスの特別戦だった馬を見ていると、1勝クラスの2頭はいずれも勝利。1勝クラスの特別戦だった馬たちも皆、勝ち負けを演じているか、最低でも掲示板には載っていた。
となると、1勝クラスの特別戦・水仙賞(3月1日/中山・芝2200m)で8着に敗れているスワローシチー(牡3歳)は、消しても問題ないだろう。
1勝クラスの特別戦について、さらに細かくみていくと、前走があすなら賞(小倉・芝2000m)だった馬は過去に2頭いるが、ともに勝っていたことを考えると、前走のあすなろ賞(2月15日)で2着だったニホンピロデヴィン(牡3歳)は消える。
また、前走がフリージア賞(東京・芝2000m)だった馬は過去に3頭いるが、3頭とも連対を果たしていた。ということは、前走フリージア賞(2月22日)で3着だったフクノブルーレイク(牡3歳)も消える。
残ったのは、ジェットマグナム(牡3歳)、ピコチャンブラック(牡3歳)、マテンロウバローズ(牡3歳)、レーヴブリリアント(牡3歳)の4頭。人気2頭が馬群に沈むことになれば、馬券的にはこの4頭でのどんな組み合わせであってもオイシイ配当が見込めるのではないだろうか。
|
|