
東日本大震災から14年。課題の一つに「風化」という言葉が出るようになっても、まだ98.4%が帰宅困難区域という場所がある。福島県浪江町津島地区だ。「津島地区の復興とは何か〜直面する人口減少と伝統文化の消失〜」(ヒューマニタリアン・サポーツ・福島県二本松市、原発事故影響研究所・福島県浪江町)という勉強会が、浪江町津島支所会議室(つしま活性化センター)で3月23日(日)に開催される。時間は13時〜16時。
地区の1.6%は、国が特定復興再生拠点区域として大規模な除染作業を行い、住民の帰還とその後の生活再建を目指す「特定帰還居住区域」と定めたが、避難指示の解除がいつになるか明らかにされていない。さらに、特定帰還居住区域の範囲には里山などは含まれていないという問題もある。いつになったら戻れるのかわからないままで、疲れ果てて戻ることを諦めざるを得ない人も増えているという。
一方で、同様な状況にあった飯舘村長泥地区では、環境省主導の除染対策、汚染度の再利用実証実験などが行われてきた。そこで、地域の復興・再生に尽力した前長泥地区行政区長の鴫原良友さんを招き、復興のあり方を考える勉強会を開くことになった。鴫原さんを事故当時から取材した元朝日新聞特別報道部長の依光隆明さん、ゲストコメンテーターとして元ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラーさんも招く。
参加費は無料、申し込みも不要。定員は50人程度。
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