陸上競技中長距離界のエース・田中希実（25、New Balance）が15日、沖縄県中城村で「セイコースポーツクリニック in 沖縄」に参加、約50名の地元の高校生を直接指導した。
【写真を見る】田中希実 「意識していることを正直に包み隠さず伝える」初の講師で沖縄の高校生に”ケニア流”の直接指導
まずは普段から行っているというウォーミングアップメニュー。呼吸を入りやすくするために胸郭を広げる、走るときに大事な胸椎の動きを意識する、股関節と胸郭を連動させるなどと、田中自身が日々意識している部位や体の感覚を細かく言語化し自ら実践、見本を示し伝えていた。
体をほぐし終えると、「ケニアの選手たちは短い距離をゆっくりとしたペースで走るというウォーミングアップしかせず、いきなり変化をつけたスピード練習に入っていく。今日はそんなケニア選手の練習と似ているようなことをやります」と話し、まずは体育館で軽くジョグを行った。ビルドアップ走をイメージした練習は、なんとシャトルランの音楽に合わせてどんどん加速していくというもの。「しんどいこともみんなとやるから楽しめるということや、しんどいことも含めて楽しいということを経験を通して伝えたかった」という。
スポーツクリニックの講師としては初めての指導だったという田中。「つい最近まで高校生だったように思うので、（指導するというのは）不思議な感覚だった。普段私が意識していることをできるだけ正直に包み隠さず伝えるということを意識した」と振り返った。
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日本を背負って世界と戦い続けている田中は、中高生にとって憧れの的。熱いまなざしを向けられながら交流するなかで「競技者としてもっと競技力のところを上げていかないといけないし、長く憧れてもらえる存在でありたい」と感じたという。
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