【カーリング】フォルティウス収穫と課題の1日2戦 中国戦“悪夢”再来も「いい感覚ある」吉村

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2025年03月16日 21:34  日刊スポーツ

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第3E、仲間に指示を出すスキップ吉村(撮影・飯岡大暉)

<カーリング世界選手権:日本10−5イタリア、日本9−10中国>◇16日◇韓国・議政府(ウィジョンブ)◇女子1次リーグ



【議政府(韓国)=飯岡大暉】世界ランキング5位の日本代表「フォルティウス」が初白星を挙げた。2戦目でイタリア(同8位)に10−5と完勝。第1エンド(E)にスキップ吉村紗也香(33)の好投で一挙5点を得て、逃げ切った。約2時間後の3戦目中国戦は9−10で敗れて1勝2敗となり、収穫と課題の1日2戦となった。17日はリトアニア(同20位)スイス(同1位)との2連戦に臨む。


   ◇   ◇   ◇


吉村の“朝イチ”スーパーショットが光った。午前9時開始のイタリア戦、第1E。ハウス(円)に日本のストーン(石)が4つ、イタリア2つ。最終投で相手の赤い石だけをはじき出し、美しく、黄色だけを残した。早々に5−0。司令塔はブラシを力強く掲げて喜びを示し「思いっきり、いっちゃえ! みたいな感じで投げたらうまくいった。スタートから良い形をつくれた」とほほ笑んだ。


前日の初戦は韓国に8−10で敗戦。序盤に4点リードを許していた。26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠が懸かる大会、どこか固さがあった。「思い切りが大事とチームで話した。だから1エンド目に強気で狙えた」と勝因を引き出した。


一転、午後2時からの中国戦では前日の“悪夢”が再来した。有利な後攻の第2、3Eで5失点。投石が強くなるなどミスショットが響き「ビッグエンドを与えてしまい、苦しい展開が続いた。精度を上げないと難しくなる」と反省した。


翌17日の2戦を含め、予選は残り9試合。13チーム中6チームしか決勝トーナメントには進出できないが「残り、まだ試合数がある」と吉村は見通し「いい感覚はあるので、気持ちを切り替えてアジャストしていけば大丈夫」。念願の五輪へ白星を積み増していく。

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