上田綺世(中央)は2ゴールの活躍 [写真]=ANP via Getty Images フェイエノールトに所属するFW上田綺世が、16日に行われたエールディヴィジ(オランダ1部リーグ)第26節トゥウェンテ戦で今季初の2ゴールを記録した。
現在エールディヴィジはチームごとに消化試合数にバラつきがあるものの、フェイエノールトは12勝8分4敗の成績で、勝ち点「44」を積み上げて暫定5位につける。消化試合数が1つ多い首位のアヤックスとは勝ち点が「17」離れており、まずは来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内にあたる3位を目指す。
今季のCLではラウンド16でインテルに2戦合計1−4で敗れ、今季残るコンペティションはエールディヴィジのみとなった。3月1日以来の開催となる今節は、25試合を消化して13勝7分5敗の勝ち点「46」を獲得し、現在4位につけるトゥウェンテの本拠地に乗り込む。フェイエノールト所属の上田綺世はCL・ラウンド16セカンドレグのインテル戦に続いて、公式戦2試合連続の先発入り。ケガからの復帰後、初めての開催となるエールディヴィジで、ゴールを狙う。
試合の均衡が破れたのは立ち上がりの10分。敵陣中央でボールを持った上田は、横へ預けてゴール前へ走り込む。右サイドのジヴァイロ・リードにパスが繋がり、シンプルなクロスボールが送られると、このボールに合わせたのは上田。ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。
上田のゴールで勢いに乗ったフェイエノールトは続く14分、敵陣で相手の横パスを掻っ攫ったイゴール・パイシャオンが右足で強烈な一撃を突き刺し、早くも追加点をゲット。続く23分には再び日本代表FWが輝きを放ち、ボックス左深い位置でセカンドボールを拾ったパイシャオンからの折り返しを、上田が右足ダイレクトで叩き込んだ。
前半終盤にはPKで1点を返されたものの、後半に入るとパイシャオンがハットトリックを達成して、フェイエノールトが2点を追加。その後両チーム1点ずつを奪い、試合はタイムアップ。この結果、フェイエノールトがエールディヴィジでは2試合ぶり、公式戦では4試合ぶりの白星を手にした。
フル出場した上田は、前述のとおり2ゴールの活躍を披露。公式戦では今年1月22日に行われたCL・リーグフェーズ第7節バイエルン戦(○3−0)以来11試合ぶり、エールディヴィジでは昨年10月19日に行われた第9節ゴー・アヘッド・イーグルス戦(○5−1)以来17試合ぶりにゴールネットを揺らした。エールディヴィジでは今季5点目、公式戦では今季7点目を記録。個人として今季初の複数得点を奪い、勢いに乗って日本代表に合流する。
インターナショナルマッチウィーク明けの30日にはエールディヴィジ第27節が予定されており、フェイエノールトはホームでゴー・アヘッド・イーグルスと、トゥウェンテは敵地でヘラクレスと、それぞれ対戦する。
【スコア】
トゥウェンテ 2−6 フェイエノールト
【得点者】
0−1 10分 上田綺世(フェイエノールト)
0−2 14分 イゴール・パイシャオン(フェイエノールト)
0−3 23分 上田綺世(フェイエノールト)
1−3 41分 セム・スタイン(PK/トゥウェンテ)
1−4 53分 イゴール・パイシャオン(フェイエノールト)
1−5 62分 イゴール・パイシャオン(フェイエノールト)
2−5 71分 セム・スタイン(トゥウェンテ)
2−6 90分 アイメン・スリティ(フェイエノールト)