ユヴェントスがまたも大量失点 [写真]=Getty Images セリエA第29節が16日に行われ、ユヴェントスは敵地でフィオレンティーナと対戦した。
前節終了時点で13勝13分2敗の成績を残し、勝ち点「52」を積み上げて4位につけるユヴェントス。チアゴ・モッタ新監督の下、シーズン前半戦は無敗を維持していたものの、勝ちきれない試合が多かったことも事実で、5年ぶりのスクデットは現実的とは言えない状況にある。チャンピオンズリーグ(CL)、コッパ・イタリアも敗退したことで、残るコンペティションはセリエAのみ。可能な限り上の順位でシーズンを終えるために、ここから落としていい試合など1つもない。
セリエAで2試合ぶりの白星を狙う今節は、13勝6分9敗で勝ち点「45」を獲得し、前節終了時点で8位につけるフィオレンティーナの本拠地に乗り込む。ユヴェントスのスターティングメンバーには、ニコラス・ゴンサレス、トゥーン・コープマイネルス、ランダル・コロ・ムアニらが並んだ。
試合は戦前の予想通り、序盤からユヴェントスがボールを保持したものの、均衡を破ったのはホームチームだった。15分、フィオレンティーナは左コーナーキックを獲得すると、ダニーロ・カタルディの蹴ったボールにロビン・ゴセンスが頭で合わせる。ヘディングシュートはブロックされたものの、こぼれ球を自ら左足で蹴り込んだ。
このゴールで勢いに乗ったフィオレンティーナは続く18分、敵陣右サイドでクリアボールを拾ったモイーズ・キーンが頭で繋ぐと、ボールを引き取ったアルベルト・グズムンドソンが後ろへ落とし、前を向いたニコロ・ファジョーリが中央を破るスルーパスを供給。スペースへ飛び出したロランド・マンドラゴラが左足で流し込み、フィオレンティーナがリードを広げた。
フィオレンティーナの1点リードで後半へ折り返すと、次の1点もホームチームに生まれる。ユヴェントスの最終ライン手前に生まれたスペースを見逃さなかったグズムンドソンに、ファジョーリがスルーパスを届けると、背番号10はペナルティエリア手前から右足一閃。狙い澄ましたミドルシュートをゴール右下に突き刺した。
グズムンドソンの公式戦3試合連続ゴールで、勝利を決定付けたフィオレンティーナは、58分にもゴールネットを揺らす。自陣左サイドからスルーパスを引き出したモイーズ・キーンが、ピエール・カルルとうまく体を入れ替え、ゴールネットを揺らしたものの、ここはオフサイドの判定。
しかし、ユヴェントスに付け入る隙を見せることはなく、試合はこのままタイムアップ。この結果、フィオレンティーナがカンファレンスリーグ(ECL)準々決勝進出の勢いを国内の戦いに持ち込み、セリエAでは2試合ぶりの白星を掴んだ。
一方で、ユヴェントスは0−4と大敗を喫した前節アタランタ戦に続いて、今節も大量失点。今季初の連敗を喫しただけでなく、CL出場権獲得へ、不安の残る内容となってしまった。
このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入する。次節、ユヴェントスは29日にジェノアと、フィオレンティーナはアタランタと、それぞれホームで対戦する。
【スコア】
フィオレンティーナ 3−0 ユヴェントス
【得点者】
1−0 15分 ロビン・ゴセンス(フィオレンティーナ)
2−0 18分 ロランド・マンドラゴラ(フィオレンティーナ)
3−0 53分 アルベルト・グズムンドソン(フィオレンティーナ)