インテルがアタランタを下して首位キープ! [写真]=Getty Images セリエA第29節が16日に行われ、アタランタとインテルが対戦した。
連覇を目指すインテルは序盤戦からナポリの後陣を拝していたが、第27節ジェノア戦後に首位に浮上。その後はナポリとの直接対決を1−1のドローで終えると、前節はモンツァとの接戦を制し、ようやく手にした首位の座を堅持している。そんな中、今節対戦するのは昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)覇者にして、現在セリエAで3位につけるアタランタ。両チームの勝ち点差は「3」となっており、今節の結果次第ではアタランタがインテルを抜いて首位に浮上する可能性もある。注目の大一番はどちらに軍配が上がるだろうか。
立ち上がりに主導権を握ったのはインテル。7分、バンジャマン・パヴァールの縦パスを受けたマルクス・テュラムがラウタロ・マルティネスとのワンツーで相手DFラインを突破し、GKと1対1に。しかし、狙い澄ましたシュートは右ポストに阻まれ、決定機を生かすことができない。すると、アタランタが徐々にペースを掴み、18分にはマルテン・デ・ローンのアーリークロスにマリオ・パシャリッチが頭で合わせたが、GKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれた。
20分過ぎにかけては一進一退の攻防が続く。攻撃時には互いに丁寧にボールを保持しつつ、時折鋭いカウンターも発動。一方、守備時には強固なブロックで中央を固め、そう簡単には自陣ボックス内への侵入を許さない。引き締まった緊張感のあるゲームはスコアレスのまま後半へ突入することとなった。
後半開始早々の54分、右CKを獲得したインテルはハカン・チャルノハノールが精度の高いクロスを供給。フリーになっていたカルロス・アウグストがヘディングシュートを叩き込み、セットプレーから先制に成功した。リードを奪ったインテルは71分に再びネットを揺らす。アレッサンドロ・バストーニのクロスをマルクス・テュラムが頭で落とし、ニコロ・バレッラがボレーシュートを放つ。ゴール前の混戦から最後はラウタロが押し込んだが、直前にファウルがあったとして得点は認められなかった。
その後はアタランタが攻勢を強めていたが、主審の判定に執拗に抗議したエデルソンに2枚のイエローカードが提示され、レッドカードで退場処分に。数的不利で1点を追いかけるという極めて厳しい状況となってしまう。すると87分、インテルは後方からのロングボールを起点に攻め込むと、ルーズボールをバレッラとヤン・アウレル・ビセックで回収してボックス内へラストパスが送られる。これをラウタロが豪快に決めて、貴重な追加点を奪った。
インテルの追加点の直後にはアタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督も退席処分に。後半アディショナルタイムにはバストーニが2枚目のイエローカードを受けて数的同数となるが、試合はこのまま0−2で終了。上位対決を制したインテルが首位をキープしている。次節は30日に行われ、アタランタはアウェイでフィオレンティーナと、インテルはホームでウディネーゼと対戦する。
【スコア】
アタランタ 0−2 インテル
【得点者】
0−1 54分 カルロス・アウグスト(インテル)
0−2 87分 ラウタロ・マルティネス(インテル)