米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事=2019年10月、ワシントン(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は17日、連邦準備制度理事会(FRB)の金融規制担当副議長にボウマン理事を昇格させる意向を明らかにした。就任には上院の承認が必要となる。トランプ政権が目指す規制緩和を主導するとみられる。
トランプ氏はSNSで、「米経済は(バイデン政権下の)過去4年間、不適切に運営されてきた」と批判。「今こそ変える時で、ボウマン氏にはやり遂げるノウハウがある」と強調した。
金融規制担当のFRB副議長は、米国の金融監督・規制に大きな影響を及ぼす重要ポスト。前任のバー理事は、シリコンバレー銀行など米中堅銀行の破綻が2023年に相次いだことを受け、銀行資本規制強化を図っていた。しかし、規制緩和を志向するトランプ政権の発足を受け、2月末に副議長を辞任した。